韓国で初のアジア開催「プレジデンツカップ」 松山英樹に早くも期待
米国選抜と世界選抜の2年に1度の対抗戦「ザ・プレジデンツカップ」は今年10月、大会史上初めてアジアで開催される。舞台は韓国・仁川のジャック・ニクラスGC。今週開催の米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」の会場、カリフォルニア州リビエラCCでは、世界選抜の副キャプテンを務めるチェ・キョンジュ(韓国)と、韓国系米国人のケビン・ナが公式会見に出席して大会をPRした。
米ツアーで通算8勝をマークし、大役を務めることになったチェは「韓国ではたくさんの準備が進められている。政府もゴルフについて非常に理解のあるスタンスを取ってくれている」とコメント。プロゴルフの世界的イベント開催に「勝敗とは関係なく、選手たちにとっては素晴らしい機会。韓国のジュニアゴルファーたちにとっても貴重な経験になる」と、母国開催による付加価値を強調した。
韓国で生まれ、8歳で両親とともに米国に移住したナも「ぼくは10歳のとき、父に連れられて、ここリビエラで初めてツアーの試合を観た。いつかこういうところでプレーをしたいと夢を見て、いまの僕がある」と子供たちの成長の好材料となることを確信。「僕が大会に出場する場合は米国選抜の一員となるけれど、韓国で大会が開かれると聞いた時はとても興奮した。PGAツアーにとっても素晴らしいこと」と初の米国選抜入りに意欲を見せた。
両チームのキャプテンは世界選抜がニック・プライス(ジンバブエ)、米国はジェイ・ハースが務める。両チーム各12人で構成され、世界選抜は米国と欧州を除く選手の中から、9月「ドイツバンク選手権」終了時点での世界ランキングで上位10人が自動的に選出。残りの2人は9月8日に主将推薦で選ばれる。
現在のランキングでは韓国人選手がその上位10人におらず、主将推薦で選出される可能性も高いが、ナは「韓国人選手がチームに入れば、(韓国では)いっそう注目を集めるだろう。けれど、松山英樹もアジアの代表のひとりだ。彼がいまの状態をキープすればきっとチームに入る」と日本の若き才能の影響力にも期待した。