2015年初戦を迎える石川遼 米国でも淡々と基本練習
22日(木)に開幕する米国男子ツアー「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」で2015年の最初の試合を迎える石川遼。前週に日本を発ち、会場のカリフォルニア州PGAウエスト等で18日(日)から練習ラウンドを行っている。
3日間の予選ラウンドでPGAウエストのパーマーコース、ニクラスコース、ラ・キンタCCの3コースをプロアマ形式でプレーする異色の大会。石川は開幕2日前の20日(火)には18ホールの決勝ラウンドの舞台ともなるパーマーコースを回った。「グリーンの状態は去年よりもいい。今年はフェアウェイが少し軟らかい」と状態をチェック。
パトリック・リードが通算28アンダーで優勝した昨年大会も加味し「6アンダーを4日続けても24アンダー。それでも優勝できるか分からない」とロースコア合戦を見据えた。
2014-15年は昨秋にスタートしたが「ここが新たな開幕。ワクワクしている。優勝を目指して今シーズンはやりたい」と年末年始のオフを終え、改めて初心に帰った。米国でも、年末の沖縄合宿で取り組んできた基本練習を忠実に継続。「球数を多く打つことでなく、サンドウェッジ1本で色んな球を練習するということ」。短い番手のクラブでドロー、フェードと球筋を打ち分ける練習を反復している。この日も練習バンカー内で狙いを定め、クリーンにボールをさばくショットを繰り返した。
「ジュニアの頃から、優勝争い、優勝を経験してきた。(米ツアーにおいては)優勝争いをしていない時間がゴルフ人生で一番長い。このツアーでやっていると、優勝に飢える前に、まず試合に出ることを考えなくてはいけなかった。残り9カ月、どこまでその飢える気持ちに辿り着けるか楽しみ」。米ツアー本格参戦3年目のシーズンもいよいよ本格化。“その瞬間”を多くの人が待っている。(カリフォルニア州ラ・キンタ/桂川洋一)