2014年 ヒーローワールドチャレンジ

松山英樹 14年最終ラウンド「逆に課題が見つかった」

2014/12/08 07:41
1年の締めくくりは課題を感じる4日間に。松山は激動の14年をエリート大会で終えた

フロリダ州アイルワースG&CCで行われたタイガー・ウッズ主催のチャリティ競技「ヒーローワールドチャレンジ」最終日。松山英樹は5バーディ、2ボギーの「69」で回り、通算7アンダーの13位でフィニッシュした。

曇天のもとでティオフした2014年最後のラウンド。松山は出だしの1番、左サイドのロープ際からの第2打で、グリーン左手前の土手を使いピンそば2mにつけてバーディ発進を決めた。砲台グリーンに切られたピンそば1mにつけた6番からは一気に3連続バーディ。ショットとパットがかみ合い、上位浮上を予感させた。

ところが後半に入ると、グリーン上でもがく展開に終始。13番(パー5)でグリーン右手前からナイスアプローチを見せたあと、短いバーディパットを外し、続く14番はフェアウェイからの2打目でグリーンをオーバーさせ、痛恨の1罰打からボギーを叩いた。

「パットから流れが止まっている部分がある。いいストロークはできているが、ちょっとしたことがすぐに悪い結果につながってしまっている。結果に現れないように誤差を縮めていかないと」。微妙なラインの読みに苦しんだ4日間。少数精鋭の18選手が集結した大会への出場を名誉に感じつつも「ショットも良いところもあったが、もう少しチャンスに付けられた。逆にいい課題が見つかった」と、一層の鍛錬の必要性を感じとった。

「これだけ少ない人数でプレーすることはなかなかない。来年もこのメンバーの中にいられるように頑張りたい」。米ツアー初制覇も遂げた14年を振り返り「ケガから始まって、6月くらいからいいプレーができ始めた。課題を見つけて、克服すれば結果につながる。本当にいい一年だったと思う」と話す。

ただし、秋開幕の米ツアーの14-15年シーズンはまだ途中。近日中に一時帰国し、年明け1月のハワイシリーズ「ヒュンダイトーナメントofチャンピオンズ」が次戦となり、翌週の「ソニーオープンinハワイ」にも参戦する予定。年末年始を挟んだ約4週間のオフとなるが、手綱を緩めるつもりはない。「次の試合は1カ月後ですけど、休んで、トレーニングもして、修正したいところもある。疲れた?いや、そういう感じはなくて。なんかまた、練習したいって感じです――」。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)

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