米国男子ツアー

「へたくそなパットばかり」松山英樹は投光器の下で居残り練習

2014/10/18 12:29
この2日間、パッティンググリーンで過ごしたのは4時間半。松山の苦悩がにじむ

米国ネバダ州にあるTPCサマリンで行われた米国男子ツアー「シュライナーズホスピタルforチルドレン」の2日目、1イーグル2バーディ4ボギーの「71」(パー71)で回った松山英樹は、通算5アンダーをキープしたものの、順位は4位タイから22位タイへと大きく後退。「へたくそなパットばかり」と34パットを要したグリーン上に不満を募らせた。

「1番と16番だけが良かった。あとは全部良くなかった。また練習したい」。

この日のスタートホールで9mのバーディパットを沈めたが、続く2番ではアプローチのミスから3mのパットを残してボギーとした。その後も13番、17番と2度の3パットで苦汁をなめた。「どうしたんだろうというくらい、へたくそなバットばかりしていたので残念だった」。責める言葉は自分自身に向けられた。

2オンに成功した16番(パー5)で4mのイーグルパットを沈めてパープレーに踏みとどまったが、「よくイーブンで回れたな」というのが松山の本音。「思ったストロークが出来なくなって、その原因がなんなのか分からない」と終始表情は強ばったままだった。

「ショットはまだグリーンに載っているし、そこは崩れることはないと思う。でも、伸ばすためにはパットが大事。それを修正できたらもっと楽にプレーができると思うので、練習して良い感じになればいい」。

午前スタートだった昨日は、ホールアウトしてから約3時間をパッティンググリーンで過ごし、この日は投光器がたかれる中、再び18時半まで約1時間半――。自分がやるべきことはこれしかない。松山は、ひたすら球を転がし続けた。(ネバダ州ラスベガス/今岡涼太)