2014年 ザ・バークレイズ

ミケルソンが観客席からトラブルショット!

2014/08/23 12:58
ギャラリースタンドからアプローチ。こんな“妙技”もミケルソンならでは。 ※画像はPGA公式動画より

フェデックスカッププレーオフ第1戦「ザ・バークレイズ」2日目。フィル・ミケルソンが「72」で通算1オーバー68位タイと首位と9打差で決勝ラウンドに進む中、得意の(?)トラブルショットを披露した。

常に大ギャラリーに囲まれながらショットを放つミケルソンはこの日、自らその群衆の中に割って入った。リッジウッドCCの5番は1オンも狙える291ヤード、打ち上げのパー4。第1打でドライバーを振り抜いたが、左サイドに曲がったボールはカート道で弾み、グリーンサイドにあるギャラリー用のテラス(ホスピタリティエリア)に飛び込んだ。

救済措置を受けることもできたが、ミケルソンは深いラフにドロップすることを避けるため、そのままテラスの人工芝の上から2打目をアプローチ。「ボールをヒットするのはさほど難しいものじゃないんだ。ただ、幅の狭いグリーンを捕えられなかったね」。ボールは目の前の椅子とグリーンを越えてラフに落ち、結局3オン2パットのボギーとしたが、今年3月の「WGCキャデラック選手権」で見せたカート道からのウェッジショットと比べても「同じようなもの」と、こともなげに言った。

ところでこの妙技を見せる前後、テラスにいたギャラリーは大興奮。試合中にスーパースターが入ってきたとあって、携帯電話を取り出し、場内は禁じられた“撮影会”に一変した。手に持ったビールを冗談で勧める客も多くいたが、ビッグレフティは終始笑顔でその場を和ませていた。(ニュージャージー州パラマス/桂川洋一)

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