2014年 ウィンダム選手権

松山英樹が4カ月ぶりの予選落ちに「妥当だと思う」

2014/08/16 10:58
今季3度目の予選落ちを喫した松山英樹 「妥当」と自己評価は厳しかった

ノースカロライナ州のセッジフィールドCCで開催中の米国男子ツアー「ウィンダム選手権」2日目。松山英樹が4月の「RBCヘリテージ」以来となる今季3度目の予選落ちを喫した。1アンダーの49位から出ると、ショット、パットの不振から脱却できないまま2バーディ、2ボギーの「70」(パー70)。スコアを伸ばせず79位タイで姿を消した。

浮上のきっかけになりそうなホールは、決して少なくはなかった。前半9番で奥から3メートルのバーディパットを流し込み、通算2アンダーとしてハーフターン。ところが11番で6メートルの3パットボギーで後退すると、続く12番からは4メートル前後のバーディパットをことごとく外した。

天を仰ぎ、膝に手をやり、奥歯を噛みしめる。「ショットが悪い中でもチャンスはたくさんありましたし、パーオン率(18ホール中15ホールで成功)も高かった。最後の締めが上手くできなかった」。

カットラインに1打差で迎えた最終18番では、打ち上げ、左足下がりのライからピン右奥2メートルにつけるスーパーショット。前週「全米プロゴルフ選手権」でバーディ、イーグルフィニッシュで決勝ラウンドに進んだ2日目を思い起こさせる一打を放ったが、続くパットは無情にもカップの脇を転がり「毎週毎週、あんな劇的な感じでは行かないでしょうね…」と苦笑いした。

2日間のラウンドを通じて、復調の兆しがあるかといえば難しい。松山は「そう簡単に予選通過できる舞台でもないですし、いまのゴルフの状態からすると予選落ちは妥当だと思う。この状況で、もっともっと粘れるプレーヤーにならないといけない」と厳しく自己評価した。

次週「ザ・バークレイズ」から4戦にわたるフェデックスカッププレーオフに初参戦する。「今大会以上に(選手)層は厚くなりますけど、今の状態を少しでも上げていければ予選は通れるし、上位にも行けると思う」。2週前の「WGCブリヂストンインビテーショナル」からの3連戦は確かに体に負担がかかり、この週末は束の間の回復時間になるという見方もできる。

しかしラウンド後、3時間あまりの居残り練習に懸命に取り組む姿を見ると、「いい休養」という言葉も、本人にとって気休めとはならなそうだ。(ノースカロライナ州グリーンズボロ/桂川洋一)

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