2014年 全米プロゴルフ選手権

歯がゆさ残る松山「70」 後半4ボギーで失速

2014/08/10 08:23
後半、2度の連続ボギーをたたきスコアを伸ばしきれなかった

ケンタッキー州のバルハラGCで開催されている、海外男子メジャーの今季最終戦「全米プロゴルフ選手権」の3日目。カットライン上の69位タイで決勝ラウンドに進んだ松山英樹は、前半こそ猛追の気配を見せたものの後半に失速し、5バーディ、4ボギーの「70」(パー71)。通算1アンダーは56位に浮上したものの、「最後の方はもったいなかった」と悔しさをにじませた。

昨日のラスト2ホールでバーディ、イーグルを奪い、崖っぷちから這い上がった決勝ラウンド。一夜明けて、序盤の松山はその余韻をなおも漂わせた。

スタートホールの1番では、ピン右2.5メートルにつけて幸先良くバーディ。3番(パー3)ではピン奥1メートル強に絡めて2つ目、さらに短いパー4の4番ではドライバーでグリーン右まで運び、2打目を寄せて連続バーディ。「バーディ先行で良いゴルフができていた」と、出だしから4ホールで3つ伸ばす絶好のスタートを切る。

折り返し後の10番(パー5)もバーディとして一時は通算4アンダー。しかし、2メートルのパーパットがカップを蹴られて3パットボギーとした後半11番(パー3)から、流れが傾き始めた。

続く12番、さらに距離の長いパー4が続く終盤の難所、16番、17番もショートゲームのミスからボギーを重ね、最終18番(パー5)こそバーディで締めたものの、この日1アンダーに不満顔。「本当にもったいないボギーばかりだった」と肩を落とした。爆発の予感は漂わせているだけに、歯がゆさだけが残ったムービングデーとなった。(ケンタッキー州ルイビル/塚田達也)

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