久々のサンバイザー着用も不発 石川遼は予選落ち危機
2014/08/08 09:52
海外男子メジャーの今季最終戦「全米プロゴルフ選手権」が7日(木)、ケンタッキー州のバルハラGCで開幕し、石川遼は2バーディ、3ボギーの1オーバー(パー71)発進。79位タイと出遅れ、早くも予選通過(70位タイ以上)に黄信号が灯った。
この日は、「いつ以来だか覚えていない」というサンバイザー姿で登場。最近は髪が長めだったこともありキャップを常用していたが、散髪したことを期にスタイルを戻したという。「モチベーションが上がるというか、気持ちが変わる」と気分一新で臨んだ初日だったが、序盤から微妙な噛み合わせの悪さが石川の出足を止めた。
「序盤は体の動きが悪くて、出だしから酷いショットが出た」と、1番のオープニングショットは大きく右へ曲がるミスヒット。前方が開けていたこともあり、2打目を手前6メートルにつけてバーディを先行させたが、手に残る感触は納得からほど遠いものだった。
「4番、5番あたりから体が動き出した」という4番では1メートル弱の決定的なチャンスを迎えるが、これを決めきれずにパー止まり。さらに後半11番(パー3)、ティショットを右サイドのクリークに落とした最終18番(パー5)のボギーもまた、1メートルのパーパットを外してのもの。少ないチャンスを生かせず、わずかな差でリカバリーに失敗し、ストレスの溜まる展開に終始した。
「もう2つは良いスコアで上がれた気がする。内容的には悪くないし、明日は3アンダーか4アンダーを目指していきたい」。微妙にずれた歯車が噛み合えば、ジャンプアップできる自信はある。「伸ばせる内容ではあるし、伸ばさないといけない」と、言葉に一層の熱をこめた。(ケンタッキー州ルイビル/塚田達也)