前週棄権のウッズが全米プロ出場へ 「どこも痛くはない」
2014/08/07 09:03
前週の「WGCブリヂストンインビテーショナル」最終日に、背中の痛みとけいれんにより途中棄権したタイガー・ウッズが、今週開催のメジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」に予定通り出場する見通しとなった。
ウッズは今週火曜日までコースに姿を現さず、公式会見をキャンセルするなど出場が危ぶまれていたが、開幕前日の6日(水)にコースを訪れてアウト9ホールをラウンド。「痛み止めも飲んでいないし、どこも痛くはない。良い感覚でショットも打てている」と、元気な姿をギャラリーの前に披露した。
正午過ぎにウッズがコースに到着するとの一報が流れると、クラブハウス前には大勢のカメラクルーが集まり、現場は騒然となった。すぐに1時間ほどドライビングレンジでクラブを振り、そのままコースへ移動。待ちかねていた大勢のギャラリーを引き連れながら、何ごともなかったかのように練習ラウンドをこなした。
棄権からわずか3日。回復に至ったのは「昨日の正午ごろ」と日は浅いものの、「体の可動範囲も元に戻ったし、ショットの連続する動作も元の状態に戻って良かった」と平静をアピール。今回のケガについて、「(今年3月に椎間板を)手術をしたところではないし、まったく違う箇所で、まったく違う痛み」と話すウッズ。「今回は外科ではないんだ」と治療手段は整体に近いようで、今週はトレーナーを帯同して当地に乗り込んだ。
「ファンも大きな歓声で迎えてくれたし、戻ってこられて嬉しいよ」。まだ不安に包まれながらも、まずは開幕に間に合ったことに安堵の笑顔を浮かべたウッズは、前回バルハラGCで行われた2000年大会を制した王者。明日の初日、そのプレー内容に注目が集まる。(ケンタッキー州ルイビル/塚田達也)