2014年 WGCブリヂストンインビテーショナル

耐えた?伸ばせた?松山はイーブンパーで28位

2014/08/01 08:13
初日の松山英樹は手応えともどかしさのあったパープレー。明日、どちらへ転ぶか?

前半5ホールでの3ボギーを、その後の3バーディできっちりと取り返してのパープレー。世界ゴルフ選手権シリーズ第4戦「WGCブリヂストンインビテーショナル」の初日、ホールアウトした松山英樹の胸の中には、手応えともどかしさが混在していた。

序盤はドライバーが右へ右へと流れて苦戦を強いられる。スタートホールの10番では、ティショットをラフに入れ、3打目でピン上1.5メートルに寄せるもパーパットはカップをくるりと回ってボギー発進。続く11番も、右サイドのラフからグリーン奥のラフへとこぼし、3メートルのパーパットが再びカップをくるりと回って外れ、苦笑を浮かべた。

「(パットは)良い感じで打てていたけど、最初に2回(カップに)蹴られて、少しやる気がなくなるような感じだった」とおどけた松山。14番でもボギーとし、わずか5ホールで3オーバーまでスコアを落とした。

転機となったのは、“モンスター”と呼ばれる667ヤードの16番(パー5)。ドライバー、アイアンと繋いでピンまで残り69ヤードのフェアウェイに置くと、そこから上1メートルにぴたりとつけてこの日初めてのバーディ奪取。17番では2メートル弱のパーパットをしぶとく沈め、18番ではグリーン手前のフェアウェイから13メートルをパターで沈めて1オーバーまで盛り返した。

折り返した1番、2番で、それぞれ2メートルほどのチャンスを決めきれずに流れを掴めなかったが、「アイアンが良くなっている分、ラフに行ってもまだパーセーブが出来ている」と、その後は危なげなくパーを重ねた。

最終9番では、やや左に出たティショットが、ラフでキックしてフェアウェイへ。残り198ヤードを6Iでピン上1メートルにつけてバーディで締めくくった。「セカンドとパターは良かったですね」。やはり、ドライバーに合格点は与えられない。

今シーズンの松山のラウンド別平均ストロークを見てみると、第2ラウンドが「71.00」で最も悪く、第1ラウンドに比べても0.5ストローク劣っている。“手応え”と“もどかしさ”がどちらへ転ぶか。「自分自身のスイングを修正していけば、もっと良いスコアで回れると思う」と話す松山にとって、明日のラウンドが持つ意味は小さくない。(オハイオ州アクロン/今岡涼太)

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