2014年 WGCブリヂストンインビテーショナル

国内組は飛距離の壁を越えられるか?

2014/07/31 08:30
飛距離があるのは最低条件。そんなコースで竹谷佳孝、丸山大輔の国内組はどこまで戦えるだろうか?

全長7,400ヤードでパー70。500ヤードに迫るパー4がざらにあり、名物の16番(パー5)は667ヤードの長さを誇る。今週、「WGCブリヂストンインビテーショナル」が行われるファイヤーストーンCCに立った丸山大輔は、「ここまで長いコースは初めてで、恐怖心しか沸いてこない。こんなコース、日本にはない」と顔を歪めた。

昨年大会の平均ストロークは、+1.051。これはメジャー大会を除くパー70のコースで2番目に高く、現在のヤーデージとなった07年以降では最高の数字だった。優勝したタイガー・ウッズは15アンダーをマークしたが、2位に7打差をつけてのもの。4日間トータルでアンダーパーだったのは73選手中18人だけで、21位タイに入った松山英樹は1オーバー。その一方で、小平智は13オーバー(65位タイ)、谷口徹は20オーバー(71位)で共に4日間で一度もアンダーパーをマークすることは出来なかった。

とはいえ、世界ランク1位で11年大会の覇者、アダム・スコット(オーストラリア)は事も無げに言う。「フェアウェイは絨毯のようだし、グリーンはガラスのようにスムーズだ。ラフに入れると(残る距離は)長いけど、過去数年のようにラフからだと手も足も出ないわけじゃない。少し下が軟らかいし、今週は良いスコアがでるんじゃないかな」。

さすがに、米ツアーの選手から距離に関する弱音は聞こえてこない。飛距離という絶対条件で劣る中、どうこの難コースに立ち向かっていけるのか?竹谷佳孝丸山大輔にとっての過酷な4日間が開幕する。(オハイオ州アクロン/今岡涼太)

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