今季メジャー“初戦”のウッズ 狙うはもちろん…
By Helen Ross, PGATOUR.COM
腰の手術を受けたのは、ほんの3ヶ月前のことだ。復帰戦の「クイッケンローンズ・ナショナル」は予選落ちの結果に終わったが、タイガー・ウッズは周囲の予想をはるかに上回る早さで戦いの場へ戻ってきた。
そして、今シーズンの5試合目をロイヤルリバプールで迎える。「全英オープン」に出場するウッズの目標は、キャリア絶頂時と何ら変わらない。
「1位」。何位なら納得できるのか? と問われたウッズはそう答えた。「1位以外は受け入れられないのか?」と確認するリポーターに「それは不変の姿勢だ」と言い切った。
ウッズは8年前、ロイヤルリバプールを舞台とした「全英オープン」で歓喜の優勝を果たした。コースを転々と変えながら続いている最古のメジャー大会は今年、それ以来のロイヤルリバプール開催となる。ウッズはその間、新たなクラレットジャグ(優勝トロフィ)をコレクションに加えられずにいる。
長年にわたって優勝から遠ざかっていることを本人は実感しているだろうか? あるスポーツライターが質問した。
「いままで知らなかったよ」。ウッズは笑みとともに答えた。
手術の影響もあり、ウッズにとっては「全英オープン」が今シーズン最初のメジャー出場となる。2006年に圧勝したコースへの帰還を積極的にとらえ、通算4度目の「全英オープン」制覇を目指す。メジャー通算優勝回数は「14」で止まったままだが、ジャック・ニクラスが持つメジャー18勝という記録の更新に向け、足掛かりをつかみたい。
前週にスポンサー関連のスケジュールでジュネーブを訪問したウッズは、そのせいもあって、普段メジャー大会に出場するときよりも1日早い日程でホイレイクに到着した。土曜日、日曜日はロイヤルリバプールで練習ラウンドを行い、月曜日は休養に充てた。
「2006年大会と比べると、全体的にソフトだね」とコースの印象を述べ、「着いてから3ラウンドプレーしたけれど、毎回風向きが違った。異なるコンディションを見られたのはよかったね」と、開幕への進ちょく具合を話した。