今田竜二がツアーデビューの“思い出の大会”に出場
2014/06/18 09:13
1999年にプロ転向を果たし、ツアー米ツアーで1勝を果たしている今田竜二が、今週の「トラベラーズ選手権」で今季5試合目の出場を果たす。この大会は、1996年に今田が19歳のアマチュアとして初めてPGAツアーに出場した“思い出の大会”だ。
出場前年に全米ジュニアの最優秀選手に選ばれ、今田に与えられたご褒美が「(当時の大会名称)キヤノン グレーター ハードフォードオープン」出場資格だった。「あのころはアマチュアがプロの試合に出られるなんて夢のようなことだったので、緊張してゴルフの内容はあまり覚えていないですね」。今では概ね毎試合、招待枠でアマチュアが出場しているが、当時は稀なことで、冷静にプレーする余裕などなかったと言う。
それでも開催コースは今も変わらずTPCリバーハイランズが使用され「コースのレイアウトは変わっていませんね。距離も長くはないし、特別難しいコースという訳ではないですが、トラブルは避けるのがベストですね」という今田。指定練習日の火曜日には米国出身の若手3選手と一緒に練習ラウンドを行った。
今季は下部のウェブドットコムツアーと掛け持ちでの試合が続き、20代前半の若手選手たちとの交流も深めている。「彼らのゴルフを見ていると、刺激になります」と37歳のベテランは、優しい目で若手のスイングを見守っていた。
「試合には出るからにはより良い成績を残すことがベストだけど、今は最終日まで戦って良いゴルフができたなって、納得できるようにしたいですね」。18年前は予選落ちを喫したものの、ツアーで初めて戦った思い出の地。今田は充実した4日間を過ごすために、若手の鋭気を吸い込み自らの力に変える。(コネチカット州ハートフォード/本橋英治)