2014年 全米オープン

4位のステンソン メジャー初制覇で世界1位へ

2014/06/15 10:56
難コースでいまだオーバーパーの無いステンソン。6打差逆転を狙う

昨年度の欧米ツアーW賞金王、ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)がメジャー初制覇、そして初の世界ランクトップ浮上を視界にとらえた。ノースカロライナ州のパインハーストNo.2で開催されている「全米オープン」最終日を前に、通算2アンダーの4位。単独首位を走るマーティン・カイマー(ドイツ)を6打差で追いかける。

予選ラウンドをいずれも「69」。最終ホールで1.5メートルのパーパットを沈めていれば、全選手中でただひとり、3日間アンダーパーをマークしていた。惜しくも「70」に終わり、笑顔なく18番グリーンを降りたステンソンだったが「大きなミスはそれだけだった。全体的には満足している。このタフなコースで良いプレーができた」とトレードマークのサングラスを外して明日を見据えた。

先月、アダム・スコット(オーストラリア)が、タイガー・ウッズに代わって世界ランクトップに浮上。今大会は同2位のステンソン、そして3位バッバ・ワトソンがその座を奪うチャンスを手にしていた。ワトソンは予選落ちしたが、ステンソンが逆転優勝し、3日目を終えて16位のスコットが最終的に5位以下に沈むと、スウェーデン勢として初めて頂点に立つ。

メジャータイトルはまだ手にしていない。昨年「全英オープン」では2位、「全米プロ」では3位。そして今年の「マスターズ」は14位と安定して上位でプレーを重ねてきた。「6打差は残り18ホールでは大きな差だけれど、まだチャンスはある」。No.2からNo.1へ。希望を失ってはいない。(ノースカロライナ州パインハースト/桂川洋一)

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