2014年 全米オープン

メイハンは誤球2ペナで1打及ばず…

2014/06/14 11:53
誤球のペナルティーが響き、メイハンは1打及ばず予選落ちした (Copyright USGA/Fred Vuich)

ノースカロライナ州のパインハーストNo.2で開催中の「全米オープン」2日目。ハンター・メイハンがよもやのミスで予選落ちを喫した。4オーバー88位から出ると、スコアを2つ落として通算6オーバー。しかしこの日の「72」ストロークの中には、誤球をプレーしたことによる2罰打が含まれた。

問題となったのは、折り返しの18番ホール。メイハンはフェアウェイからの第2打で、同組のジェイミー・ドナルドソン(ウェールズ)のボールを打ってしまった。「言えることはない。ただ、違うボールを打ってしまった。それしか言えない」。結局、このホールは2人ともダブルボギー。通算11オーバーに終わったドナルドソンに対し、メイハンは最終的には予選カットラインの通算5オーバーにわずか1ストローク足りなかった。

「どうしてこうなってしまったかは説明のしようがない。注意を払うべきだった。僕はもう数えきれないくらいラウンドをしてきた。以前にも1回あったと思う。“事故”みたいなもんだ。どうやって、どうして起こったか説明するのは、バカバカしいよ」と話したメイハンだが、頭を抱えたのはその相棒だった。

「100%、僕のせいだ」とは、彼のキャディであるジョン・ウッド。「僕が最初にボールにたどり着いたから」。18番のティグラウンドで、ウッドは2人の打球が同じ左サイドに飛んだのを確認し、第2打地点へと歩きだしたが、早合点。同じタイトリスト社のボールで、似たようなラインを書き込んでいたドナルドソンのボールにメイハンを誘導してしまったという。

ホールアウト後、メディアの取材に答えたウッドは自分を最後まで責め、メイハンをかばった。「ハンターは本当に素晴らしかった。1日中、本当にいいプレーをした。(誤球にも)全然動揺せず、次のホールの1番で素晴らしいショットを放ってバーディを決めた。混乱するようなこともなく、不愉快だったはずなのに…なにかが変わった様子もまったく見せなかった」。“ボス”の振る舞いをたたえながらも、責任を背負い込み、肩を落とすばかりだった。(ノースカロライナ州パインハースト/桂川洋一)

2014年 全米オープン