石川遼 ドライバーで「ダフってしまった」 痛恨の124位発進
2014/04/18 09:06
青く澄み渡った空とは対照的に、石川遼のゴルフは不発に終わった。サウスカロライナ州にあるハーバータウンGLで開幕した「RBCヘリテージ」初日。石川は1バーディ5ボギー1ダブルボギーの「77」(パー71)と崩れ、6オーバーの124位タイと出遅れた。
「練習ラウンドの時から手の位置が高いなと思っていた」という石川。この日の3番ではドライバーでのティショットを大きくダフって、飛距離はわずかに165ヤード。なんとかパーセーブしたものの、「あれを怖がって全体的にダラッとなって、手(の位置)が高くなっているスイングがあった」と、その後もボギーが積み重なった。
不安なショットに独特な風が追い打ちを掛ける。「フォローの時には真下に落とされる感じで、アゲンストの時には風が重かった」。なんとかグリーンに載せても、ピンに絡むことは少なく、この日のパット数は「34」。14番(パー3)では、左に曲がったティショットが木に当たって跳ね返り、右手前の池に沈んでダブルボギー。「ショットもパットもあまりうまくいかなかった」と肩を落とした。
先に言及した“手の位置”とは――。石川にとって理想のスイングは、手が低い位置を通って下半身リードでハンドファースト気味にインパクトを迎え、速いヘッドスピードでスピンを生み、球を上げる。「結局あの(3番の)スイングが一番良かった」と石川は言う。「まさかあの位置を通せると思っていなくて、下半身リードがなくてダフってしまった」。
「自分がやるべきことは分かっていて、悪い癖が出たところもあったのでそこを修正していきたい」。予選通過は諦めていない。「明日、3アンダー、4アンダーで行けば可能性はあると思う」。風前の灯火というには、まだ早い。(サウスカロライナ州ヒルトンヘッド/今岡涼太)