2014年 マスターズ

35年ぶり初出場Vなるか?期待の新星スピース「不可能じゃない」

2014/04/10 10:56
開幕前日、パー3コンテストでリラックスした表情を見せたジョーダン・スピース

20年ぶりにタイガー・ウッズ不在で迎える今年の「マスターズ」は、その一方で初出場選手は史上最多の24人。ジョージア州にあるオーガスタナショナル・ゴルフクラブは、新たな時代の予感に満ちている。

1979年にファジー・ゼラーが勝って以来、初出場での優勝者は出ていない。ジミー・ウォーカーパトリック・リードといった今季複数回優勝を果たしている選手とともに注目を集めているのが、弱冠20歳のジョーダン・スピースだ。

「ここは僕にとっては天国のようなところ。ずっと試合を見ながら育ったし、いまでもいつか勝つことを夢見ている」。

雷雨に祟られ、コースがクローズとなった月曜日には、グリーンジャケットを2度獲得したベン・クレンショーからオーガスタ攻略の教えを受けた。「ここのグリーンで何よりも大切なことはパットのスピードを理解すること。たとえ1メートルだろうが、10メートルだろうが、まずはどの程度の速さかを理解して、それからラインを決めるんだ」。

出場権を持たなかった昨シーズン、ツアー初優勝を果たして新人王へと駆け上がった全米期待のシンデレラボーイは意気込む。

「もちろん簡単なことではないけど、もし良い球を打って、良いパットを決められれば、どこでプレーしているかは関係ない。ファジー以来初出場での優勝がないからといって、大きな問題だとは思わない。もし、自分のゲームができたら、それは可能なことだよ」。“初出場”という言葉だけでひるむような青年ではない。(ジョージア州オーガスタ/今岡涼太)

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