静寂のマスターズ 雷雨で11年ぶりのコース閉鎖に

今季米メジャー初戦「マスターズ」は10日（木）から、ジョージア州にあるオーガスタナショナルGCで開幕する。公式練習が予定された7日（月）は、悪天候のために朝10時からスタートが見送られ、その後も天候回復の見込みがないため、そのままコースは閉鎖された。選手およびパトロン（観客）たちは早々にコースを立ち去った。

11年ぶりの珍事に見舞われた。オーガスタ地区一帯に洪水警報が出されるほどの激しい雷雨に襲われ、オーガスタナショナルGCのチェアマン、ビリー・ペイン氏は「パトロンの方たちが今日の練習ラウンドを楽しむことができずに残念に思う。しかし、我々にとっては安全が何より優先される」とコメント。大会週にオーガスタの門が閉められたのは2003年4月7日（月）以来のこととなる。

日本から唯一出場する松山英樹は、この日はコースに姿を現さなかった。松山は既に前週金曜日と土曜日に各18ホール、日曜日に11~17番を除く11ホールをプレー済み。あす8日（火）は午前10時から公式記者会見にリストアップされている。

いつもなら月曜日から5万人のパトロンたちが訪れるオーガスタ。だが、この日ばかりは地中に埋められた排水設備の「ゴーッ」といううなる音が、むなしくコースに響くだけだった。（ジョージア州オーガスタ／今岡涼太）