予選落ちの遼 一筋縄には攻略できなかったTPCサンアントニオ
2014/03/29 12:08
テキサス州TPCサンアントニオで行われている「バレロテキサスオープン」2日目、石川遼は2バーディ4ボギー1ダブルボギーの「76」とスコアを落とし、通算6オーバーの107位。4試合ぶりの予選落ちを喫し、「余裕がなかった」と2日間で終わった大会を振り返った。
今年が初挑戦となったTPCサンアントニオ。「“自分の攻め”がなかった。他の人を見て、こう攻めるのかなという感じだった」と攻略は手探りだった。グレッグ・ノーマンがデザインし、セルヒオ・ガルシアがアシストして完成したコースは、全長7,435ヤードと長く、ホールの両サイドにはサボテンやブッシュが待ち受ける。
「刻んで、遠くからセカンドを打つことで、自分でそのホールを難しくするのが嫌だった」という石川は、ティショットでドライバーを多用した。ドライバーの手応えは戻ってきているが、時折出るミスからのリカバリーは難しく、初日1番のトリプルボギー、2日目14番のダブルボギーはともにブッシュに打ち込んだ報いだった。
「先週みたいに、左に池があって右に何もないホールだと、思いっきり右に逃げたりしていた。甘えているかもしれないけど(苦笑)」。だが、今週のコースは違う。ドライバーを打たざるを得ない状況で、ミスをすれば大きな痛手となる。コースを知っていれば攻略法のバリエーションも増えた可能性があるが、初挑戦ではその選択肢も限られていた。
「マスターズ」に出場するには、次週の「シェル・ヒューストンオープン」での優勝が必須となった。「練習することは分かっていて、修正したいこともあまりない。体と頭、脳の疲労をとることだけ。それができれば十分かな」。次週は連続出場6週目。すでに気持ちは切り替わっている。(テキサス州サンアントニオ/今岡涼太)