米国男子ツアー

出場3戦連続予選落ちの石川遼 次週はプエルトリコ

2014/03/01 09:13
石川は予選落ち。ラウンド後は寂しい練習場で夕日を浴びながらショット練習に励んだ。

フロリダ州のPGAナショナルで開催中の米国男子ツアー「ザ・ホンダクラシック」2日目を140位タイで迎えた石川遼は5バーディ、5ボギーの「70」とスコアを伸ばせず、通算6オーバーのまま127位タイで3試合連続での予選落ちを喫した。

初日の大叩きが重くのしかかった。予選カットラインからは離れた位置から巻き返しを狙った石川だったが、出だしの1番から2連続ボギー発進。3メートルを沈めた3番からすぐに連続バーディを取り返したが、ショットの安定性はなかなか取り戻せない。

前日に2度の池ポチャから8打を叩いた後半11番では、フェアウェイから残り164ヤードを、6番アイアンで鋭い低弾道のボールを打ち出してグリーンを捕えた。6メートルを沈めて見事なバーディ。しかし勢いに乗るかと思われた矢先の12番、第1打は5番ウッドで左のセミラフに曲げるミス。セカンドはグリーンから遠いサイドの右手前のバンカーに入れるミス。続くバンカーショットは“ホームラン”のミス…。

1月中旬に感じたスイング中に体の開きが早くなる“悪癖”。「(前週の)オフの一週間で感触的には良くなっていた。でも試合になって『球を曲げたくない』とか、色々と(余計なことを考えて)やりたくなってしまう。そこに対応できていない」と、修正の成果をコースで表現できない。「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」からの出場3試合連続での予選落ちは、「自分のスイングを信じ切れていない」のが大きな要因という。

次戦は2年前に2位に入った「プエルトリコオープン」。強豪選手が集まる「WGCキャデラック選手権」の“裏開催”となる。フィールドは薄くなるが「今日は終盤3、4ホールもしっかりいいスイングをすることを心掛けてやっていた。これを続けていきたい」と、表情は引き締まるばかりだった。(フロリダ州ウエストパームビーチ/桂川洋一)