2014年 ザ・ホンダクラシック

ウッズはまたも出遅れ「噛み合わなかった」

2014/02/28 09:07
同組のZ.ジョンソンはミスを取り戻す奮起。タイガーは2日目以降スコアを伸ばせるか(Sam Greenwood/Getty Images)

米国男子ツアー「ザ・ホンダクラシック」が27日(木)、フロリダ州のPGAナショナルで開幕。タイガー・ウッズは3バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの「71」(パー70)で回り1オーバーの81位タイと出遅れた。

MDF(最終日の出場人数制限)により、自身初のセカンドカットを経験した1月の「ファーマーズインシュランスオープン」以来の米ツアー。だがウッズは序盤で望ましいリズムを作れなかった。出だしの10番から4ホール連続で6メートル以内のバーディチャンスをものにできず、パーが並ぶ。開幕前からグリーンの遅さを嘆いていたが「スピードを正しく把握できなかった。芝目も強くて、読み違いもあった」。後半2番では深いラフからの2打目がわずかに25ヤードしか飛ばず、続くショットもバンカーに入れて4オン。2パットでダブルボギーを叩いた。

この2月27日は、ウッズが22年前にアマチュア選手としてツアーデビューを果たした日。別の意味でも注目を集めていた。

しかしフェアウェイキープは8ホール、パーオンは12ホールで成功しながらも30パット。決めたパットで最も長かったのが6フィート(約1.8メートル)では上位のバーディ合戦に加われない。「今日は噛み合わなかった。16、17、18番ではいいリカバリーがあったけれど、バックナインでは良いショットが打てなかった。パットは良くなり始めたのに」と嘆く。ロリー・マキロイが優勝した12年大会では最終日に「62」を叩きだしたコースだが、今年出場した米国、欧州ツアーの2試合同様、またも出遅れてしまった。

ところでこのラウンドで、話題の選手のひとりとなったのは同組でプレーしたザック・ジョンソン。前半11番で、風を読み違えた第2打から池に2度入れて8打を叩いた。しかしその後、7バーディを奪う猛チャージを見せて3アンダーの11位タイでホールアウト。「まだ2ホール目だったからね。忘れようとするのは簡単だったよ。僕は忍耐、我慢が得意…」とジョンソンは胸を張った。

同組選手のバウンスバック。「あいつがタフなのはもちろん知ってるさ」と感服したタイガーに、火はつくか。(フロリダ州ウエストパームビーチ/桂川洋一)

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