2014年 ザ・ホンダクラシック

タイガーは自宅通勤…マスターズに向けタレントが再始動

2014/02/27 10:00
プロアマ戦で笑顔を見せるウッズ。ホンダクラシックでの優勝は過去にない

4月のメジャー初戦「マスターズ」開幕まで1カ月半を切った。27日(木)に開幕する「ホンダクラシック」から米国男子ツアーは東海岸に戦いの場を移し、フロリダスイングに突入。タイガー・ウッズフィル・ミケルソンアダム・スコット(オーストラリア)らがグリーンジャケットに向けて再始動する。

2014年に入り、米国と欧州のツアーで1試合ずつを戦ったウッズは、今週が新年3試合目。例年同様、重い腰をやっと上げた印象を周囲に持たせるが「フロリダ(の試合)に入ると、僕たちの頭にはオーガスタに続く道のりが浮かんでくるんじゃないかな」と、ゴルフの祭典に思いを馳せた。

ウエストパームビーチ、ドラール、タンパ、オーランドとフロリダ4連戦は、それぞれにコースのタイプが異なり「オーガスタの実戦テストとは違う」と、はっきり言う。しかし「ドラール(次週のキャデラック選手権)から入る選手も、ここからの選手もいるけれど、いずれにしてもオーガスタに向けて皆が真剣味を増してくるんだよ」。

今週開催のPGAナショナルはジュピターにある自宅からは20キロあまり。「自分のベッドで眠れて、家で過ごせるんだ。そうある機会じゃない。ほとんどのスポーツでは年の半分以上、家にいないんだからね」と、“自宅通勤”を喜んでいる。

ミケルソンも前週のマッチプレーを欠場してフロリダへ入ったひとりだ

一方のミケルソンは家族との時間を過ごしたのち、カリフォルニアから東海岸へ。今大会はキャリアでも初出場。コースでプレーした経験もジュニアゴルファーだった時以来と言う。「今年はロサンゼルス(ノーザントラストオープン)に出なかったから。ドラールの直前に1試合も出ないのもどうかなと思ってね」。ジャック・ニクラス設計のチャンピオンコースの名物は15番からの3ホール“ベアトラップ”。「ここは終盤に難しいホールがあるから、いいテストになるはずだ」と意気込んだ。

また、マスターズ連覇がかかるスコットは1月のハワイでの2連戦後、リフレッシュ期間を経て今大会に出場。プライベートゴルフの他、大好きなサーフィンを楽しむなどしてオフを満喫した。「ゆったりとした時間を過ごすことができた。でもこれは必要だったと思うんだ。ピークに持って行きたい。ここからは強い選手たちと競い合って、ゲームに集中していくことが重要だ」。

今大会には最新世界ランキングトップ10のうち8選手が出場。充実のフィールドが整った。(フロリダ州ウエストパームビーチ/桂川洋一)

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