2014年 ノーザントラストオープン

スイング不安の石川遼は暫定119位…負の連鎖を立ち切れず

2014/02/14 12:56
石川のドライバーショットは後半に突如崩れた

カリフォルニア州のリビエラCCで開幕した米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」。石川遼が初日、4オーバーの暫定119位タイと大きく出遅れた。突如ショットが乱れた後半インに4ストローク落とし、トータル「75」(パー71)。自ら予選通過が厳しい状況を招いた。

つかんだかに思えた復調への糸口は、まだ幻に過ぎなかった。午後1時過ぎ、1アンダーでホールアウトした松山英樹と入れ替わるようにスタート石川は、荒れたグリーンに苦しみながらも1バーディ1ボギーで折り返し、まずまずの出足。しかし、インコースの序盤で躓いた。

11番(パー5)、左に大きく曲げたドライバーショットは木を直撃。フェアウェイへ出たが、セカンドの距離を400ヤード以上残し、結局、4オン1パットでパーをもぎ取るのがやっと。さらに続く12番でもドライバーで同じミスを繰り返し、今度は左サイドのOBゾーンへと打ち込んで、痛恨のダブルボギーを叩いた。

13番では7メートル弱から3パットボギー。そして日没サスペンデッドのホーンがプレー中に響いた最終18番は、最終的に「パットのラインは見えなかった」状態でもプレーを続け、2メートルのパーパットを外してボギーとした。

今大会開幕前から不安視していたスイングの「悪い癖」。予選落ちした2週前の「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」で露呈した“体の早い開き”はまだ修正できていない。「1週間で治せるものではなかった。前半は『このスイングができれば大丈夫かな…』と思っていたが、11番でミスをして12番ですぐに修正できなかった。下半身と上半身が一緒に(早く)開いている」

「要因は明確になっているので、2週間前よりはいいかなと思う。やるべきことは分かっているので」と、わずかながらも前進を強調したが、この日を終えた暫定順位では、予選カットライン(70位タイ以上)はイーブンパー。週末もプレーを続けるために4打差を追う状況となっている。

「(2日目は)4つバーディを獲って、ボギーがゼロでも予選を通れるか分からない。ラウンドの最初のうちは考えずにやりたい」という慎重な言葉に、頭に残る不安がにじみ出た。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/桂川洋一)

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