2014年 ノーザントラストオープン

松山英樹 新アイアンでリビエラ攻略なるか

2014/02/13 10:53
プロアマ戦に出場した松山。初めて一緒にプレーした渡辺謙さんは「2人(松山と石川)に、とにかく1勝を期待します。今年は楽しい1年になりそう」

カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のリビエラCCで開催の米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」の開幕前日12日(水)、松山英樹は当地で最終調整。2週ぶりの出場トーナメントに、新しいアイアンを実戦投入する可能性が高くなった。

穏やかな陽光を浴びながら、俳優の渡辺謙さんらとプレーした午前中のプロアマ戦。松山は前日に続き、キャディバックにプロトタイプの黒染めドライバー、そしてバックフェースに「945」と刻印されたマッスルバックアイアンを入れ、ラウンドテストを繰り返した。ドライバーについては「明日の朝ですね」と決断を先送りしたが、アイアンは「たぶんもう替えないと思います」とGOサインを出した。

松山のキャディバッグにはこの日、プロトタイプのドライバーとアイアンが入っていた。

かつてはニッサンオープンなどの名称で親しまれ、2001年大会で伊澤利光が2位、04年には丸山茂樹が2位に入るなど、日本人になじみ深いリビエラCC。しかしその難度の高さはツアーに蓄積されたデータが物語っている。昨季は全試合のうち、パーオン率がワースト3位(58.01%)。そして傾斜の大きいグリーンも難関で、5フィート(約1.52メートル)から3パットする可能性は14%と最も高いコースとなった。そのグリーンも11日(火)まではソフトな状態だったが「だいぶ硬くなっている」と、日々の変化を松山も警戒する。

しかし「そこ(グリーン)で少し難しさを感じた部分がありますけど、対応できなくても、自分のアプローチ、パターでカバーできたらいい」と、あくまで冷静だ。

オープンウィーク明けに付いて回る“試合勘”という言葉も意に介さない。「だって、タイガーなんかは半年くらい休んで、いきなり試合に来て、勝ったりするじゃないですか。あまり関係ないと思う。少なくとも僕は気にしない」。ゲームに臨むとなれば言い訳は無い。今週も頼もしさを存分に漂わせながら、ティオフを迎える。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/桂川洋一)

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