松山英樹、優勝射程圏内で3日目へ
2014/02/01 10:41
「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」2日目、5アンダーから出た松山英樹は、この日も「67(パー71)」とスコアを伸ばして通算9アンダー。暫定5位タイへと順位を上げて、決勝ラウンドへと駒を進めた。首位とは3打差の好位置につけている。
前日より最高気温は5度下がり、日中は風も強まった金曜日。初日は半袖でプレーしていた松山も、この日はセーターを着ながらのラウンドとなった。コンディション変化は「全然気にならなかった」というものの、ショットは乱れがちとなり、フェアウェイキープ率は71.4%から42.9%へと半減した。
それでも、スコアはじわじわと伸びていった。ドライバーが曲がってもアイアンで補い、アイアンがぶれてもアプローチでしのぐ。アプローチが寄らなくても最後はパターが待っている。前半9番ではグリーン手前24ヤードからチップインバーディを奪うと、15番(パー5)ではアプローチミス後に手前カラーから4メートルのバーディパットをねじ込んだ。
前半を4バーディ(ノーボギー)で折り返すと、後半は2バーディ2ボギー。リーダーボードに「Matsuyama」の名が表示されたが、「そう簡単に流れが続くとは思っていない。いずれ崩れると思っていた」と、他人事のように受け流した。
「ドライバーも悪いし、アイアンも良いわけじゃない。パターがちょっとマシなくらい」。スコアとは裏腹に、松山には修正ポイントが山積する。「スコアにはすごく満足しているけど、内容には満足していない」。
首位を3打差で追い掛ける決勝ラウンド。優勝を目指してギアチェンジしていくかとの投げかけにも、簡単には乗ってこない。「ギアなんて持ってない。普通にいつも通りやるだけです」。(アリゾナ州スコッツデール/今岡涼太)