遼、終盤の猛追で首位と3打差「焦りはなかった」
カリフォルニア州ラ・キンタにあるPGAウェスト(パーマーコース、ニクラスコース)、ラ・キンタCCの3コースを使って行われる「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」。昨年は予選落ちを喫した石川遼だったが、パーマーコースを回った初日は1イーグル、5バーディ、1ボギーの「66」とスコアをまとめ、首位と3打差、通算6アンダーの13位タイと上々のスタートを切った。
今週はプロとアマがペアを組んで同一コースを回るため、通常の試合よりもセッティングはやさしめで、全長7,000ヤードを超えるのはラ・キンタCCのみ。13年はこの3コースが、ツアー中もっとも簡単な3コースの座を占めた。
「いくら3コースともツアーで一番やさしいコースだといっても、逆に伸ばしていかないといけないというプレッシャーもある」と語る石川だが、前半は読みにくい風にも負けず、2バーディで折り返した。
最低でも前後半2つずつ(伸ばしたい)という算段の石川にとって、前半2アンダーはひとまず合格点だ。直後の10番で3パットのボギーを叩いても、「まだパー5も3つあるし、獲りやすいパー3もある」と焦りとは無縁だった。
この日から投入した新ドライバーは絶好調。「思ったより飛んでいたし、ミスショットも少なかった」と、11番(パー5)では2打目でグリーン左ラフまで運ぶと、13ヤードを59度のウェッジで沈めてイーグル奪取。最終18番(パー5)も「越えないと思って打った右バンカーを越えた」と、2オン狙いからのバーディフィニッシュに貢献した。
「どちらかというと、“よし!”というより“ほっとしている”」と、出遅れを回避した石川は安堵の表情を見せた。「先週より、落ち着いてやれています」。テンションは、日曜日に向けて上げていく。(カリフォルニア州ラ・キンタ/今岡涼太)