2013年 ISPSハンダ W杯ゴルフ

石川遼は最終日「69」で収穫の5位「手応えはある」

2013/11/24 18:13
最終日に初めて60台をマーク。好感触を得てフィニッシュした石川

オーストラリアのロイヤルメルボルンGCで開催された「ISPSハンダワールドカップ」。日本代表として初出場した石川遼は最終ラウンドで「69」をマークし、通算3アンダーの5位タイでフィニッシュした。谷原秀人とのコンビで臨んだ合計ストロークを競う団体戦も、通算5アンダーの3位タイとなった。

我慢に我慢を続けた石川と谷原の力強い思いが、終盤に交錯した。谷原が15番(パー5)でピン左2メートルのバーディパットを沈めると、直後に隣のグリーン、17番で石川が8メートルを決めてバーディを奪った。

「そこで感じました、団体戦の雰囲気を。日本代表の2人が上(の順位)でやっていて、モチベーションが上がった。『あ、自分たちはここまでやれるんだ』と思えた」。

最終的には下馬評通り、個人、団体も地元豪州勢がぶっちぎり。それでも難コースで日本代表の2人は、恥ずかしくないプレーを披露し続けた。石川は4日間の中で最も風の強かったこの最終日に出だしの1番から4メートルを決めてバーディ発進を決め、その後もチャンスに恵まれない中で3バーディ、1ボギー。

「ずっと張りつめていると持たないコース。ショットに入る前にオフになっているスイッチをパッと入れて、集中した」とメンタルコントロールが成功。「そこそこの良いプレーはできた実感はある。その状態で5位ですから、自分の感触としては合っているかなと思う」。今年から同大会は世界ランキングポイントが加算されることもあり、数字の面でも収穫があった。

この後は、日本にとんぼ返りし、次週はホスト大会でもある「カシオワールドオープン」に出場する。最終戦「日本シリーズJTカップ」出場のためには、優勝する以外、ほぼ可能性がない。「優勝できるかは他の選手のプレー次第。それは目標に設定するのは難しい。でもそれ以上にゴルフの手応えはある。取り組んでいることを変えずに、やっていきたい」と力を込めた。(オーストラリア・メルボルン/桂川洋一)

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