谷原秀人は6位に後退「パターで大きく損」
2013/11/23 17:07
オーストラリアのロイヤルメルボルンGCで行われている「ISPSハンダワールドカップ」3日目。5位タイから出た谷原秀人は3バーディ、3ボギーの「71」とスコアを伸ばせず、通算3アンダーの6位タイに一歩後退した。
未明からスタート前まで繰り返された激しいにわか雨。日本ツアーの平均パット部門で2年連続トップの数字を残している谷原は、この影響に苦しめられた。残り128ヤードをピンそば50センチにつけた1番から2連続バーディ発進。しかし「雨で昨日までのグリーンのスピードが出ていなかった」とその後、9番、13番ともに3パットでボギーを叩いた。
15番(パー5)では、60ヤード以上あるバンカーショットをピンそばに付けてバーディを奪ったが、続く16番ではグリーン手前のフェアウェイからパターで放った第3打が3メートルもショート。「(アゲンストの)風の影響もあるんだろう…練習ラウンドからものすごく速かったのに。パターで大きく損をした日」と唇をかんだ。
前日、クラブを蹴るわ、投げるわ大暴れのビクトル・デュビッソン(フランス)に続き、この日も同組選手が騒がしかった。ウェールズのスチュワート・マンリーは3番(パー3)でホールインワンを決めたが、続く4番パー4でなんと「11打」の大叩き。下り傾斜の強いグリーンを行ったり来たりする同伴競技者のプレーには思わず「ゴルフってこんなに難しいのかって思った」と苦笑いした。それでも、谷原自身は最終18番でグリーン左手前のバンカーから、下り傾斜を使ってピンに寄せてパーを拾い、この日もスーパーリカバリーは健在だった。
最終日は「マスターズ」王者のアダム・スコットと同組になった。地元豪州のファンの目に、その力を見せつけたい。(オーストラリア・メルボルン/桂川洋一)