2013年 プレジデンツカップ

松山英樹&A.スコット組は戦略勝ち?11番まで4アップ

2013/10/05 10:52
本調子まではもう一息。それでも、米国選抜を圧倒する松山とスコットペア

米国オハイオ州にあるミュアフィールドビレッジGCで開催されている世界選抜と米国選抜の対抗戦「プレジデンツカップ」は、2日目もあいにくの悪天候で2時間半の中断を余儀なくされた。この日の最終マッチでアダム・スコット(オーストラリア)とペアを組んだ松山英樹は、1つのボールを交互に打つフォアサム形式で、ジェイソン・ダフナーザック・ジョンソン組と対戦した。

2番でダフナーがガードバンカーから大きくグリーンをオーバーして、幸先良く1アップを奪った世界選抜。5番(パー5)ではスコットがティショットでフェアウェイを捉えると、続く松山がピン上4メートルのカラーまで運び2パットのバーディ。レイアップしてパーとした米国選抜を2アップと突き放した。

会場のミュアフィールドビレッジGCは、すべてのパー5が奇数ホールで、すべてのパー3が偶数ホール。偶数ホールのティショットを選択した松山は「スタートホールが嫌だった。それに奴(スコット)は曲がらないんで」と苦笑いで説明した。副キャプテンの丸山茂樹も「アダムのティショットの精度が高いのでそれを生かしたかった」と、チームとしての戦略であることを強調した。

その後も8番(パー3)、11番(パー5)でボギーと崩れた米国選抜に対し、世界選抜は着実にパーで差を広げる。4アップとして迎えた12番(パー3)で日没が迫り、「(やるかやらないか)選べる状態だった」というオナーの松山は、「(スコットに)“暗いから待てば?”みたいな感じで言われたけど、“俺は行く”って言いました。1ホールでも消化しておきたかったので」とプレーを続行。奧のカラーから、スコットがパターで寄せてパーセーブした世界選抜に対し、米国選抜はバンカーから1.5メートルに寄せた時点で翌日への持ち越しを決断した。

「リードしていることは良かったし、12番は終わることができたので良かった」と松山は言う。難しいフォアサム形式にも、「アダムがセカンドを打つときはグリーンを外さないんで、パターを持っておけばいいんで楽ですよね」とスコットの技術を信じ、楽しめている様子だ。「まだミスショットも多いし、ミスパットも多い。そこを修正したら結果もついてくるかなと思うけど、まあ世界ランク2位がいるんでね(笑)」と、自虐的にパートナーを持ち上げた。

納得のいくプレーができるまでは、松山のコメントもこの調子でいきそう。とはいえ、初日の引き分けに続く無傷の初勝利は、すぐそこまで迫っている。(オハイオ州コロンバス/今岡涼太)

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