2013年 全米プロゴルフ選手権

藤田寛之は悔しい50位発進「なんとか結果を」

2013/08/09 10:11
体調やショットの状態が上々なだけに、藤田は決勝ラウンド進出圏内でのスタートにも渋い表情。

日本人選手として唯一今季の海外メジャー全4戦出場となった藤田寛之。その最終戦「全米プロゴルフ選手権」の初日は、3バーディ、1ボギー、1トリプルボギーの「71」で回り、1オーバー50位タイで終えた。

滑り出しは最高だった。スタートホールの10番で6番アイアンでの第2打をピン右奥2メートルにつけてバーディ。さらに続く11番では10メートル以上のパットを決めて連続バーを決めた。

しかし15番(パー3)、ダフり気味のティショットはグリーン左手前のラフへ落ち、つま先下がり、左足下がり、バンカー越えという難解なライからの第2打を余儀なくされる。アプローチはグリーン左サイドに落ちたがキックが悪く、一直線に右サイドの池へと転がり落ち、痛恨のトリプルボギーでオーバーパーに後退した。

さらにその後、「17番くらいからおかしくなってしまった」とショットが乱れ始めた。終盤8番で2メートル強のパーパットを沈めるなど、持ち味のショートゲームでなんとかパーをつないだが、ティショットが暴れたままホールアウト。「最後はバラバラで。自分のイメージで打てなくなってしまった。ラフから刻んでのパーも3回あったが、もっとやりたいという気持ちが一杯」と唇をかんだ。

予選通過圏内で2日目を迎えられることには変わりない。それでもベテランは「状態は良くなっているから、なんとか結果を出したい。とりあえずフェアウェイを捕えたい。そうでないと今日みたいに後手後手に回ってしまう」と明確な課題を口にしていた。(ニューヨーク州ロチェスター/桂川洋一)

2013年 全米プロゴルフ選手権