2013年 WGCブリヂストンインビテーショナル

昨年は途中棄権 谷口徹はリベンジを狙う

2013/08/01 09:37
“奇跡”を起こしてファイヤーストーンCCに帰ってきた谷口徹。今年こそ…

昨年の「WGCブリヂストンインビテーショナル」第3ラウンドスタート直前に、腹痛を訴えて途中棄権した谷口徹。その前日には「78」を叩き、「もう一回(国内ツアーの)ブリヂストンオープンに勝って、ここにまた来よう」と口にしていたが、その宣言通り、同年10月の大会で2連覇を達成し、今年もファイヤーストーンCCに帰ってきた。

そのブリヂストンオープンで見せた劇的な逆転劇は今も記憶に新しい。最終日、首位の藤田寛之を1打差で追う状況で迎えた最終18番、左ラフから残り109ヤードをウェッジでカップインさせ、イーグルで逆転優勝。今週WGCの大会ディレクターを務めるドン・パジェッド氏も「当時私も大会を訪れていたので本当に驚きました。あんなプレーを見せた谷口選手が今年もプレーしてくれることを嬉しく思います」と笑顔で話し、連続出場を喜んだ。

しかしながら、開幕3日前の29日(月)に現地入りしたベテランは、相変わらずの難コースに苦笑いモード。小平智との練習ラウンドを経て「距離は長いし、(開幕前の雨で)ボールは転がらない。時差ボケや年を取っているのもあって、しんどいですね」と話した。

一方で苦い経験を踏まえ、最大限の準備を施してティオフを迎える。昨年は現地の食事を摂っておう吐などの症状が出たため、今年はレトルトご飯を持参。コース外で用心を重ねている。

1968年生まれの45歳は、ミゲル・アンヘル・ヒメネス(スペイン=49歳)に次いで、大会に出場している年長者。「年寄りも頑張ります」と笑顔で意気込んだ。(オハイオ州アクロン/桂川洋一)

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