2013年 AT&Tナショナル

石川遼、1日だけの練習で初日は60位タイ

2013/06/28 10:15
ぶっつけ本番となった今週はキャディもスポット起用。カート・コアラック氏とコンビを組んだ石川遼。

先週は「日本ゴルフツアー選手権shishido hills」で今季初の国内参戦となった石川遼。残念ながら予選落ちとなったが、2日目にはパターを変更し、ショットも安定。バーディを量産し手応えを掴んで再び米ツアーに戻った。

しかし渡航スケジュールの関係で、今週の「AT&Tナショナル」が開催されるメリーランド州に入ったのは大会2日前の火曜日夜となった。「コースは覚えていますし、行ってはいけないところというのは自分では分かっているつもり」と話す石川だが、大会前日の昼ごろにコース入り。プロアマ戦出場のメンバーには入れず、3時間程度の打ち込みだけで試合を迎えることになった。

そして迎えた初日。スタートの1番でバーディを奪ったが、2番パー3でボギーを叩く。8番で2つ目のバーディを奪いアンダーパーグループにいたが、後半の13番でボギー、さらに14番ではフェアウェイからの第2打をグリーン奥のバンカーに落とし、ダブルボギーとした。結局「73」(パー71)は、2オーバーの60位タイとなった。

日本での予選2日目に変えたパターをこの日も手にした。「2日目以降は試合がなかったので、これが実質2日目」と話す石川は、11番でパーセーブしガッツポーズを見せたが、「まだまだです。ぜんぜん自分の体の一部にはなってないですね」と、新しいギアへの信頼度はまだ充分でない。

ショットに関しても「またちょっと違う感じのことに取り組んでいるので、全体的にはいい方向にいっています。日本での試合の時はだいぶブレたが、今日はブレも収まってきたので。ほんの数メール、200ヤード、300ヤード先の数メートルって感じですかね。難しいですけど、ほんの微調整だと思います」と、試行錯誤は続く。

同コースは2010年の「全米オープン」でプレーした。しかし「前回来たときは、自分でも酷いミスというか大きな失敗もけっこうしてたなと思っていて、それが今日はけっこうミスも抑えられましたし、9番のパー5も全米オープンでは上手く攻めることができなかったんで、でも今日は上手く行けたかなと思う」と一定の手応えもある。

2日目以降に向けては「全体的に長いコースなのでフェアウェイに行かないとすごく難しいんですけど、今日はラフから打つこともあまりなかったので、あのティショットが明日もできれば大丈夫だと思います」と、生命線でもあるドライバーでのティショットを生かし、コース攻略に挑みたいところだ。

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