2013年 全米オープン

マスターズ王者のA.スコットはウッズ、マキロイと同組でティオフ

2013/06/11 11:09
開幕3日前は公式会見の後、練習場で調整したA.スコット。

海外メジャーの今季第2戦「全米オープン」が13日(木)から4日間、ペンシルベニア州のメリオンGCで開催される。4月の「マスターズ」を制したアダム・スコット(オーストラリア)は10日(月)に公式会見に出席し、メジャー連勝を見定めた。

予選2日間のラウンドで最大の注目を集めるペアリングは、現在世界ランキング3位のスコット、そしてトップのタイガー・ウッズ、同2位のロリー・マキロイ(北アイルランド)の組と言って間違いない。

スコットにとってのランキングトップ3の揃い踏みは、トーレパインズで行われた2008年大会以来。当時はウッズの他、フィル・ミケルソンと同組になった。「フィルのホームタウン(カリフォルニア)の話や、トーレで抜群に強いタイガーの話をしたりね。最高のペアリングだった。忘れられない経験だ。木曜日の朝、スタートホールであんなにたくさんの人を見たことは無い。素晴らしい雰囲気だったよ」。

そして今週は「タイガーとロリーがたくさんの視線を集めるのは当然」とスコット。「僕は3番目だろう。だって世界ランク3位なんだから。もっと下かもしれないね」と端正な顔を緩めながら話した。

それでも2か月前のメジャー初制覇は確実に彼を変えた。

既に3週前に練習ラウンドを行い、今大会は前週の金曜日からコース近隣に滞在しているが、悪天候の影響を受け、思うようにこの直前の調整が進んでいないという。だが「そんなことを言いながらも、正直なところは、すごく良い気分なんだ。(マスターズで)成功を収めてから、ここに来られたのは気持ちがいい。初めてメジャーを勝って、僕の視線ははっきりと、もっと多くの勝利に向けられている」とキッパリ。「初めて勝った後のメジャーをどんな気持ちでプレーするのか、プレッシャーはかかるのかどうか、すべてが楽しみなんだ」

苦悩の末につかんだビッグタイトルがもたらした絶大な自信。「日曜日に(優勝会見で)ここに来ることを目指すよ」と力強く語った。(ペンシルベニア州アードモア/桂川洋一)

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