石川遼、再浮上6位タイ 首位とは5打差で最終日へ
サウスカロライナ州のハーバータウンGLで開催されている米国男子ツアー「RBCヘリテージ」3日目。石川遼が再浮上を果たした。2アンダーの25位タイから出ると、後半に巻き返して「67」(パー71設定)をマーク。首位のチャーリー・ホフマンとの差は5ストロークとなったが、通算6アンダーの6位タイで最終日に進んだ。
前半アウトは1バーディ、1ボギーと静かなスタート。攻めやすいピンポジション、柔らかくなったグリーン。スコアを伸ばしやすくなったムービングーを攻めあぐねていた石川のスイッチは後半に突然入った。
11番で残り173ヤードの第2打をピン手前1.5メートルにつけてバーディとすると、12番では6メートルのフックラインを読み切り、さらに13番でもバーディを奪って3連続。「前半の内容でもう少しいけたかなと思うんですけど、何よりも守りに自分が入らなかったというか、後ずさりしなかった部分が大きいと思う」。
さらに16番では左サイドのフェアウェイバンカーからので第2打で、せり出した木をよけるため、右から大きく曲げるフックボールでピン右3メートル強につけるスーパーショット。「狙い通りにいってあの結果ですね。カップまでは狙える状況じゃなくて、結果的にピンの右3メートルぐらいにボールが行けばそれで最高かなと思って、そこにいきました」と、この日5つ目のバーディを決め、好位置をキープした。
前週の「マスターズ」最終日に「68」を出してフィニッシュ。コースのコンディションは大きく違うが、この3日間はその自信をしっかりと結果につなげている。「先週からすぐにまた良い準備ができて、今週こんな良いコースで試合ができるっていうのは、本当に最高のことだと思います」と話す。
首位との差は決して小さくないが、風の強いハーバータウンでは何が起こるか分からない。「基本的には追いかける立場なんで、そこのプランっていうのは(キャディの)サイモンとしっかり立てながらやっていきたい。やっぱりサイモンの力が最も発揮される状態で僕もプレーしたいし、それはやっぱり優勝争いをしているときだと思う」と可能性を信じて最終日を戦う。