P.ミケルソン ドライバーの代わりは“フランケンウッド”
2013/04/10 10:28
フィル・ミケルソンが“新兵器”の存在を予告したのは、2週前の「シェル・ヒューストンオープン」。キャディバッグからドライバーを抜き、3番ウッドを2本入れてプレーした2日目のラウンド後「作っている最中の特別クラブがある。来週の月曜日に打つんだ」と宣言した。そして数日前に全米プロゴルフ協会(USGA)の審査を通過した、キャロウェイの「X HOT フランケンウッド」が今週、オーガスタナショナルGCでベールを脱いだ。
ミケルソンはかつて、2本のドライバーで弾道を打ち分け、オーガスタを攻略した。そして4度目のマスターズ優勝を狙う今大会は、ドライバーをキャディバッグから抜き、このニュークラブを使用する。
ロフト角は8.5度、シャフトも三菱レイヨン製のドライバー専用のもの(フブキK 70X=45インチ)が入っているが、ヘッド体積はフェアウェイウッドに近い。「見た目は3番ウッドみたいだけれど、それ以上に大きい。小さなドライバーのようで、ドライバーのテクノロジーが詰まっている3番ウッドだ」とビッグレフティは自信を持って話した。
練習ラウンドを振り返り、打ち下ろしのホールが続く9番、10番では「ここ数年じゃ届かなかったところまで、ボールが飛んでいたよ」と大満足だ。
もともとは今季の新作「X HOT フェアウェイウッド」のスプーンの飛びに注目し、ティショットに特化したモデルを発注し、共同開発を進めてきたもの。フェアウェイウッドの飛距離性能向上がめざましい、時代の流れから生まれた新発想。3年ぶりの勝利はつかめるか。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)