石川遼、57位後退も今季3度目の予選通過 攻めの姿勢崩さず
フロリダ州のベイヒルクラブ&ロッジで開催中の米国男子ツアー「アーノルド・パーマーインビテーショナル」2日目。3アンダーの5位タイから出た石川遼は2バーディ、5ボギー、1ダブルボギーの「77」と崩れ、通算2オーバーの57位タイへと大きく後退。なんとか今季3度目の決勝ラウンドに進んだ。
初日に窮地を何度も救ってくれたパットが、この日は冴えなかった。出だしの1番から1メートル以内のパーパットを外してボギー発進とすると、続く2番(パー3)ですぐにバーディを取り返したが、その後は停滞ムード。8番では80センチのパーパットを外し、返しもカップの右へとボールが垂れ、痛恨のダブルボギー。アウトで4つスコアを落とし、あっという間に予選カットラインが背中に迫る展開となった。
それでも後半はキレが戻らないショートゲームを、復調し始めたショットがカバー。「普段通りのショットができれば、パーオンして2パットですべてのホールでできるはず」。池のプレッシャーがかかる11番、13番では3番ウッドでのティショットで、いずれも300ヤード近いドライブを見せ、果敢に攻め込んだ。
突然落ち始めた雨と、重圧を浴びながらの終盤3ホールはいずれもパーをセーブ。「吹っ切れてからというのはあるが、ショットが良かったのでスコアを作れた。(上がり3ホールは)難しく感じたが、全部パーというより、2つ伸ばして終わりたい気持ちではいたので、ショットはアグレッシブに行けた」。前週、初日26位から急降下して111位で予選落ちした「タンパベイ選手権」の2日目とは「全然違う。尻上がりに内容が良くなったのが今日は良かったところ」。そして「闘志というか、集中力を貫けたと思う」と話した。
とはいえ、決勝進出の結果だけに満足するわけはない。首位とは11打差となり、タレントが集結するビッグトーナメントでの優勝争いのチャンスは、大きく遠のいてしまった。「後半は全体的に昨日みたいに戻ってきた。もう一回リセットして、アンダーパーに戻す。上位でフィニッシュして終わりたい」という手応えを、週末のプレーで表現したい。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)