あの時を振り返って…現役選手が語るペインの思い出
■ フィル・ミケルソン
「1999年大会はセンチメンタルな思い出です。ペインと一緒にプレーでき たのはあの1999年大会とその後のライダーカップが最後でした。また1999年の全米オープンの翌日に僕の長女が生まれたんです。思い出深い大会ですよ。
また思い出の地、パインハーストに戻って来れて本当に嬉しいです。コースにあるペインの銅像はみんなにいろいろな思い出を蘇らせます。彼は友人が多かったのでいろんな思い出話をみんなから聞きましたよ。僕のペインの思い出は、彼がこの全米オープンに相応しいクラシックな勝ち方をしたこと。彼のあのプレーは一生忘れません」(ザ・ゴルフ・チャンネル)
■ ジム・フューリック 2003年全米オープン優勝者
「ペインとは親友だったけど、ベストフレンドという関係ではなかった。自宅に電話とかはしなかったし。でも、俺と俺の妻はこのようなイベント(6月6日にフィラデルフィアで開催された4選手によるエクシビションマッチ)やライダーカップ、ツアーの試合でペインと共にした時間は何度かあったし、そこで彼とすごく近くなれた。皆も言っているけど、ペインの側にいると楽しかった。とてもね。周りの人間を和ます冗談や、緊張を解してくれるような人間だった。(1999年)ライダーカップでも、最高のチームメイトだった。
今年の全米オープンで、みんな必ずペインのことを思い出すと思う。とても素晴らしいことじゃないかな。『ペイン・スチュアート』という思い出は、絶対に消えることはない。全米オープンがパインハーストでまた開催されて、またみんなが集結して彼と過ごした日々をそれぞれが思い出すことは、素晴らしいことだと思う。パインハーストに戻れば感情的になり、胸が熱くなると思う。でも(全米オープンに)集結する選手たちはみんなペインと接した日々を思い出して、自然と思い出し笑いするんじゃないかな。もちろん、悲劇だった事件も思い出すだろう。俺もそうだけど、みんなペインの死と彼の生き方を前向きに捉えようとしている。彼が今いないのは残念だけど、今残っているのは良き日の思い出だけ。今年の全米オープンはそれら全てを甦らせてくれる」
■ マイク・ウィア
「不幸にも、ペインが亡くなった時、俺はまだツアー参戦2年目だった。まだ自分の居場所を確立できてなかったし、彼と同組で回れるような選手ではなかった。ただし、ロッカールームや練習場でペインの周りに少しいるだけで、彼がどういう人間かはわかったよ。周囲の人間にはとても愛想よく接していた。
そして、あの全米オープンが彼のキャリアと人間性を確立させたと思う。ここぞという時に沈めたパット数、特に18番で優勝を決めた一発は印象的だった。彼は今年の全米オープンで幾度となく思い出されるだろう。それも、当然だろう。あの大会(1999年全米オープン)は本当に素晴らしい大会だった。ペインがいなくなってしまったことは、非常に残念だ」