米国男子ツアー

羽川豊の全英オープン生レポート/低い弾道で、我慢のゴルフができれば上位も狙える!!

2008/07/15 09:00

ロイヤルバークデールに着きました。早速コースに出て、早朝から視察ラウンドをしてきました。初めてのコースなので、難易度もわからなかったのですが、正直な感想は「かなり難しい」です。ティショットをラフに入れたり、バンカーに入れたらノーチャンスなので、ティショットの正確性は要求されますね。距離もあるし、アゲインストになると6番や16番はパー4で200ヤード以上残るホールがいくつかあります。そうなるとボギーの確率が高くなるので、難しく感じると思いますね。

晴れていれば半袖でもラウンド出来ますし、今日の感じでしたら、曇っても長袖ならシャツ1枚で大丈夫だと思います。しかし、一番の問題は風ですね。明日以降はさらに風が強くなるかもしれないですね。試合期間中は雨も降るらしいので、あまり天気もよくないと思います。

グリーンの状態は非常に良いです。グリーン上に細かい傾斜があるので、ラインは読みづらいと思います。風対策としては、いかに低い弾道で打てるかも大事になってきます。横風を受けるホールは真横に10メートル以上持っていかれますので、そういった風の計算も出来ないとスコアがまとまらなくなってしまいます。アゲインストの場合は、低い弾道でないと、全然前に進む気がしないんですよね。

日本勢は今、練習ラウンドに出て行きましたが、早くコースの風を掴んで欲しいですね。グリーン周りで難しいサイドに外してしまうとピンに寄るチャンスがなくなりますので。今週はバーディを量産することはまずないと思いますので、1オーバー、2オーバーとかでじっと我慢のゴルフをしていければ良いと思います。4日間、耐えるゴルフができれば上位に入る可能性もありますよ。

羽川 豊 Yutaka Hagawa
栃木県出身。専修大学時代に朝日杯全日本学生選手権4連覇。ツアー通算5勝。1982年「マスターズ」15位タイなど。2008年、ついにシニアツアーデビュー。全英オープン現地生レポートの翌週には、シニアメジャーデビュー戦「全英シニアオープン」の出場を控えている。再びプレーヤーの視点で、今回の全英オープンレポートを行う。