2009年 マスターズ

片山「最高の経験!」日本人最高位の単独4位フィニッシュ!

2009/04/13 09:00
最終18番でバーディを奪い渾身のガッツポーズを見せた片山晋呉(Andrew Redington/Getty Images)

自身8度目となる「マスターズ」挑戦で、片山晋呉が最高の仕事をやってのけた。最終日、首位と5打差の6位タイからスタートした片山は、前半を2バーディ1ボギーで折り返すと、バックナインに入った13番パー5では2オンに成功してバーディ奪取。16番では「生涯最高の7番アイアン(でのショット)」という174ヤードのティショットをピン側4mにつけてバーディとし、通算9アンダーへとスコアを伸ばした。

最終18番、第2打でピン右6mにつけた片山は、グリーンを取り巻いたパトロン達にスタンディングオベーションで迎えられると、片手で帽子を取って騎士風の挨拶で応える。「いつもあそこから入れて勝つ選手が多い」と、研究し尽くしたラインは「どっちにも切れない」。このバーディパットをカップの真ん中から沈めた片山は、両手を突き上げて喜びを爆発させた。

01年の伊沢(伊澤)利光は4位タイだったが、今年の片山は単独4位。優勝したアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)との差も、わずかに2打と世界の頂点に大きく近づいた。「傾斜に対応出来るようになったし、高い球も打てるようになった。かなり上手くなったっすね、全然違う」と、1年前と比べ、格段の上達を実感している。「優勝争いも、メジャーで優勝争いという感じじゃなく、日本と全く一緒だった」と精神的な壁も取り払われた。

4位に入り、早くも翌年の出場権を獲得した片山は、「自分が4日間最高のゴルフをしても、2打足りない。これ以上何が出来るのか、今度は1年間考えられる」と、早くも1年後を見据えている。「大体、思い浮かんでいるんですけど、まだ言えないっすね」と笑う片山。今週開幕する国内ツアーを舞台に、賞金王、そして日本男子の第一人者として、さらなる高みを目指す。

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