米国男子ツアー

ミケルソン連覇&今季2勝目の勝因は?

2002/06/25 09:00

米国男子ツアー21勝目をあげたフィル・ミケルソン。全米オープンで惜敗した悔しさをバネに、今季タイガー・ウッズに次ぐ2人目の複数回優勝(2勝目)を遂げた。今回のグレーターハートフォードを含む2勝と、2位が1回、3位が4回、そしてこの他のトップ10入りが2回。メジャー優勝こそないが、この成績を見るだけで、いかにミケルソンのプレーが安定しているかが伺える。

3日目、ミケルソンは15番まで11アンダーで首位。2位以下に1打差のリードを保っていた。しかし16番の池ポチャでダブルボギー。さらに最終18番でもボギーを叩き、終ってみれば首位と5打差に後退してホールアウト。

フィル・ミケルソン(3日目終了時)
「残念なことにダブルボギーとボギーで終ってしまって、明日は好スコアを出さなければならない状況に追い込まれた」

しかしミケルソンは、過去5勝のうち、4勝はすべて最終日での逆転優勝。その4勝の最終日の平均スコアは66.5。そして今回のグレーターハートフォード最終日でも、好スコアが要求された。その要求に、7番のイーグルで見事に応えたミケルソンは、その後も順調にバーディを重ね、首位タイに踊り出た。この勢いのまま優勝か?と思われた17番で、パットがカップに嫌われてボギー。ミケルソンの奮闘は最終ホールまで続いた。

フィル・ミケルソン(最終日終了後)
「17番でボギーを叩いたから、18番は攻めた。良いティショットを打ち、7番でイーグルを取った時と、ほぼ同じ距離をウェッジで打った。自分の位置からカップが見えなかったから、一瞬入ったのではないかと思ったほど良いショットだった。上り1メートルのパットが残ったが、それを決められたから、勝つことができた」

その1打で今年50周年を迎えるグレーターハートフォード史上初の連覇を成し遂げた。

フィル・ミケルソン
「皆ここでの連覇は難しいというが、そうは思わない。自分が優勝したことのあるコースは自信があるから、気持ち的に楽にプレーできる。だからディフェンディングチャンピオンとして参戦する方が、より良いプレーができて、連覇の可能性は高まる」