米国男子ツアー

PGAツアー「グレーター・グリーンズボロ」最終日

2002/04/30 09:00

3日目が終ってリーダーボードのトップにその名を連ねていたのが、PGAツアー4勝のロコ・メディエイト。そしてその2打差にPGAツアー10勝のマーク・カルカベッキアというベテラン2名。そのカルカベッキアが最後に優勝した昨年の「フェニックス・オープン」時に一緒に最終日を回ったのがメディエイトだった。因縁の対決、今回の軍配はどちらに?

14アンダーで首位タイとなっていたカルカベッキアだが、グリーン周りの深いラフからのピッチングをミスし、ボギーで一歩後退。その同じホール、メディエイトはバーデイパットを決め、1ホールで2打差に広げる。続く6番もバーディを決めたメディエイトは16アンダー、カルカベッキアに3打差とリードを広げ、逃げ切り体制に入る。パットが絶好調のメディエイトは10番でも15メートルのパーパットを決め、スコアを崩すことなく16アンダー。一方カルカベッキアは苦戦を強いられリードが5打に広がっていた。

しかしこのまま黙って優勝を譲るようなカルカベッキアではない。12番でこちらも13メートルのバーディパットを沈め、14番でも長いバーディパットをねじ込み、3打差に復活、意地を見せる。その頃から風が強まる。この風が大きな要因となったカルカベッキアの15番。グリーンへのアプローチは風にさらわれグリーン右奥の林へ。怒りのあまりクラブを曲げてしまったカルカベッキアをよそ目に、メディエイトは淡々と好調なプレーを続け、そのまま逃げ切りツアー5勝目。今回の64万8千ドルという優勝賞金は、メディエイトのキャリアで最も高額な賞金となった。

ロコ・メディエイト
「優勝は出来たけど、決して内容の良いゴルフじゃなかったんだよ。今いろいろと改善している最中で、それらを本戦でトライするのは並のプレッシャーじゃないね。でもウェッジにしてもピッチングにしてもまずまずのショットが出せたし、パットが好調だった。この大会は来年から秋の開催になるけど、僕はこの大会は大好きだからいつ開催でも構わないね。でも秋になってより多くの選手が参戦すれば大会としても大きくなれるから良いチャンスだろうね。」