エルス「迫るタイガー」のプレッシャーを振り返る

先週はLPGAもシニアもそして欧州PGAまでもがすべてプレイオフで決まる接戦ばかり。しかし唯一プレイオフに突入したなったPGAツアー「ジェニュイティ・チャンピオンシップ」は一番「サドンデス」のような緊迫した状態だったといえよう。特に、追ってくるのが勢いに乗ったタイガーともなると、さすがのアーニー・エルスも「恐怖」さえ感じたという。

アーニー・エルス「タイガーが勢いに乗ったら止められないからね。いきなりの3連続バーディを仕掛けれるとまいったという感じだ。やはりほかの誰よりもタイガーに追いかけれる方が嫌な、そして怖い気持ちだよ。」

98年の「ジョニーウォーカー・クラシック」で8打差をひっくり返してエルスから優勝を奪ったタイガーだけに、タイガーを相手に「8打差」のリードが得に「安全」を意味するものでないことはエルスが一番良く知っていた。

タイガー・ウッズ「とにかくスタート前から前半9ホールでなんとかエルスとの差を半分に減らそうと思っていたんだ。残り9ホールで4打差くらいなら十分にチャンスはあると思ったからね。前半は思うようにいったけど、最後までは作戦どおりとはいかなかったね。」

アーニー・エルス「98年にはタイガーにつかまって、プレイオフで負けて最悪な展開だった。今日はそのことが頭を何度もよぎって弱気にもなったけど、12番でのバーディを決めたときに精神状態が安定した。あれをウィニングパットと呼んでもいいくらいだ。あれが入ったから、たとえプレイオフに突入しても勝てるような自信が湧いたんだ。でもタイガーに追われる気持ちはなってみないと分からない。みんなにもあのプレッシャーを味わせてあげたいくらいだよ。」