2009年 WGC アクセンチュアマッチプレー選手権

遼、WGC会場で練習ラウンド「楽しかったし、幸せです」

2009/02/24 11:09
コース脇には巨大サボテンが生い茂り、ムード満点のリッツカールトンGC

今週、米国アリゾナ州で開催される「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」のウェイティング3番に入っている石川遼は、この日大会の行われるリッツカールトンGCで18ホールをラウンド。世界ランクのトップ64人のみに出場が許された特別な舞台を、1ホール1ホール噛み締めるようにラウンドした。

「グリーンのアンジュレーションがもの凄いし、砂漠でも水を含んだ重いラフなので、出来るだけアプローチとパターをやろうと思いました」という石川。「初めてのコースだけど、コースを覚えるというよりも、自分のゴルフをこれからもっと良くしていくようにラウンドしました」と、3月の2試合、そしてマスターズを見据えつつ、自身の技術を確かめた。

空気が乾燥し、標高が3000フィート(約900m)と高地にあるため、「ドライバーは普段より8~9%飛距離が伸びていて、アイアンだと半番手くらい違う」と距離感の違いもある。「頭で分かっていても、体で理解出来るようにしないといけない。そう考えると、PGAは移動、地形、気温、湿度とか毎週調整していかないといけないし、厳しい戦いだと思いました」と、難しさを感じながらも、この場で戦うことへの期待をさらに膨らませていた。

コースには既にギャラリーが入っており、ラウンド中もたびたび外国人のファンにサインを求められ、気軽に応じていた石川。先週のPGAデビュー戦を経て、米国での石川の認知度も確実に上がってきたようだ。

逆に石川も、18番グリーンでタイガー・ウッズのキャディ、スティーブ・ウィリアムズを発見し、「タイガーのキャディでもスターに感じました。同じところでゴルフをしているのが幸せですね」と、改めて自身の立っている舞台の大きさを実感した。「会えなかったらがっかりするけど、会うために来たわけじゃないので…」という石川だが、明日は遂にタイガーが会場に姿を見せる予定だ。

すでにスタンドには観客が陣取り、ビールを飲みながら観戦していた。
子供達に気軽にサインをする石川。写真の男の子は、手のひらにサインを貰って嬉しそう。

2009年 WGC アクセンチュアマッチプレー選手権