2009年 ノーザントラストオープン

石川遼が帰国、実力差を痛感「まだ早過ぎると感じた」

2009/02/27 20:52
米国PGAツアーデビュー戦を終え、帰国会見を行った石川遼

「ノーザントラストオープン」(2月19~22日)で米国PGAツアーデビューを果たした石川遼が27日(金)に帰国し、成田空港で会見を行った。結果的には、予選カットラインに3ストローク及ばない通算2オーバーで予選落ち。石川の口からは、“世界との大きな差”についての言葉が次々と溢れ出た。

「スイングも良かったし、内容も良い方だったと思います。最後まで粘り強くプレーできたし、悪いプレーをしなければ予選は通るかと思っていましたが、3打もとどかなかったのか…と。全てのクラブでPGA選手との差を感じました。予想よりも、ちょっと(世界との)差があったかな」。

今年の年末には、来季PGAツアーの出場権をかけた予選会に挑戦する考えもあった石川だが、「シーズン中に気持ちは変わるかもしれないけど」と前置きした上で「残念ながら、ここでプレーするのは早過ぎると感じました。多分、今年はチャンスがあっても、QT(予選会)は受けないかな」と、“急がば回るな”をモットーとする石川でさえ時期尚早と感じるほど、レベル差を痛感したようだ。

だが、PGAプレーヤーのスイングを見て得た収穫も多かった。特に優勝したフィル・ミケルソンのアイアンショットが脳裏に焼きついて離れないという。「体重移動をフルにしているし、体の軸が太い。アイアンの先まで体と一体になっていて、今の自分には100パーセントできないし、そこに辿り着くまでに何をすればいいか考えたいです」と石川。さらに「PGAの選手は体の回転の速さが凄い。僕の今の筋肉量でも回転の速さを上げることはできるはずだし、その練習を徹底したい」と、今後の練習に活かし課題を克服する考えだ。

「すごく刺激的な2週間だったし、将来ここでプレーしたいと思いました。PGAツアーを経験できたことが一番の収穫です」。来月には再び渡米し、「トラジションズ選手権」(3月19日~)、「アーノルド・パーマーインビテーショナル」(3月26日~)に出場、そして「マスターズ」(4月9日~)が控えている。PGAデビュー戦でのホロ苦い経験を糧とし、次はどのようなプレーを見せてくれるのか楽しみだ。

2009年 ノーザントラストオープン