2009年 マスターズ

遼、雰囲気に飲まれ乱れる。観客席に打ち込みも!

2009/04/07 11:45
16番で水切りショットに挑戦する石川遼。2回目で見事に成功!

トーナメントウィークとなった月曜日のオーガスタ。昨日まで一般ギャラリーの入場は出来なかったが、この日の朝8時のゲートオープンに合わせて、多くのパトロンが会場を訪れ、早くも大会の雰囲気は盛り上がりつつある。

この日は、グレッグ・ノーマンと練習ラウンドをする予定の石川遼だったが、13時のスタート時間になってもノーマンは現れず、結局ダニー・リー(ニュージーランド)、イアン・ポールター(イングランド)、ロス・フィッシャー(イングランド)とのラウンドとなった。

「ギャラリーの数が多くて、すごく緊張しました」という石川は、ショットが左に曲がる傾向が強く、2番のティショットは左の林の中へ打ち込み、4番パー3でもティショットを大きく左へ外し、再度打ち直した球もグリーン左の観客席へ飛び込むミスショットとなってしまう。幸いけが人は出なかったが、石川はすぐに観客席へ駆け上がってギャラリーに謝罪。球を拾った人にその球をプレゼントし、拍手を浴びた。

後半に入っても石川はなかなか調子を掴めない。これまで苦手意識のなかったアーメンコーナーも、12番でティショットを池に入れると、13番のティショットは左の林へ打ち込むなど苦戦。グリーンに辿り着いてアプローチ・パットを一通りこなすと、すぐにドライバーを取り出して素振りをしながらスイングチェックする姿が見受けられた。

16番パー3では、恒例となっている水切りショットに挑戦した石川。一回目は途中で池に沈んでしまったが、「実は練習していました」と、二回目のチャレンジで見事対岸までボールを運び、ギャラリーの喝采を浴びた。

結局この日も18ホールを回った石川だが、「練習ラウンドなのでミスしても問題ないけれど、そういうのが無かった」と雰囲気に飲まれ、内容はこれまでで一番悪かった。ショットが左に行く傾向は、「体が回転していない時間があると、手だけが動いていることになり、フックボールが出てしまう」と、原因の分析は出来ている。「ドライバーもアイアンももう一度基本に戻って練習したい」と、遅い時間のホールアウトにも関わらず、すぐに練習場へと姿を消した。

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