2009年 マスターズ

追撃実らず単独5位のフィル・ミケルソン「タイガーが…」

2009/04/13 12:01
15番でイーグルパットを外し、愕然とした表情のP.ミケルソン(David Cannon /Getty Images)

「マスターズ」最終日、スタート前は地味な優勝争いが懸念されたが、蓋を開けてみれば、タイガー・ウッズフィル・ミケルソンの世界1,2位コンビが、バーディラッシュを見せて首位に迫り、パトロン達を熱狂の渦に巻き込んだ。

特にミケルソンへの声援はすさまじかった。フロントナインで、2番を皮切りに6つのバーディを奪ったミケルソンは、通算10アンダーへと急浮上。首位と2打差に迫って折り返した。

迎えたアーメンコーナーの12番、超満員のスタンドと、ティグラウンドの周りを埋め尽くすパトロン達の大声援を受けたミケルソンだが、9Iで放ったティショットは右によれて、一度は向こう岸まで達したものの、坂を転げ落ちてクリークに消えてしまう。「12番はこれまで相性のよいホールだった。何故なら、もし引っ張ってしまった場合、球は少し飛んで(グリーンに)キャリーする。しかし、沢山の良いショットのあとで、ひどいショットをしてしまった」と、このホールをダブルボギーとしてしまう。

それでも、13番で2オンに成功して2パットのバーディとすると、15番パー5でも、今度は2打目を1mにつけるスーパーショット。イーグルで首位に並ぶ場面だったが、このショートパットをミスしてしまう。「少し左に切れるラインだったので、カップの右はじを狙おうと決めた。だが、(同じ方向から打った)タイガーの打ったパットがカップの近くで右に切れたので、これは自分が考えたように左に切れないぞと考え直し、キャディのボーンズ(ジム・マッケイ)ともう一度確認して、よしこれは右に切れるに違いないと決め、あいまいなストロークをしてしまった。自分の読みを信じ切れなかった」とミケルソン。

このホールをバーディとしたものの、16番、17番でもバーディチャンスを逃し、最終18番はボギーフィニッシュ。タイガーと共に、二人肩を落としてホールアウトした。

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