米国男子ツアー

「AT&Tペブルビーチプロアマ」プレビュー

2003/02/05 09:00

3つのコースで予選ラウンドが行なわれ、最終4日目がプロのみによる決勝ラウンドとなる行われる米国PGAツアー『AT&Tペブルビーチプロアマ』。毎年悪天候がさまざまなドラマを生み、最後まで誰が勝つのか見当がつかない。過去3年間はいずれも逆転優勝ばかりである。また1958年に72ホール方式になって以来、一度も完全優勝を成し遂げた選手はいない。しかし今年は、開催中の天気予報はずっと快晴となっている。天候に恵まれた場合はそれぞれ特徴の違う3つのコースはどんな表情を見せるのだろうか。

3コースの中で最も距離が短いのが『ペブルビーチ・ゴルフリンクス』。1983年にトム・ワトソンがコースレコードの62をマークしたが、5年後にデビッド・デュバルがタイ記録を出した。そのペブルビーチに比べ、アップダウンが激しく木々の多い、『ポピーヒルズ』は1991年から『AT&Tペブルビーチプロアマ』開催コースに加わる。こちらはペブルビーチよりもほんの少し長い6833ヤード。こちらのコースレコードも62、2年前にマット・ゴーグルがマークした。そして最後が『スパイグラスヒル』。6860ヤードと3コースの中で最も長い。こちらは1993年にダン・フォースマンが出した64がベストスコア。前回優勝者のマット・ゴーゲルは2000年大会で、初日のペブルビーチを69、2日目のポピーヒルズで62のコースレコードを出し途中まで首位だった。しかしスパイグラスヒルで81の大叩きをして2位に終わった悔しい経験がある。

マット・ゴーゲル
「これだけ天候が良いと、ポピーヒルズでみんなスコアを稼ぐだろうね。5つのパー5がどれも2オン可能な距離だし、雨が少ないからフェアウェイが硬いけど、好スコアが多く出るだろうね。次に簡単なのがペブルビーチ、スパグラスヒルが一番の難関だよ。2000年の3日目にスパイグラスヒルで81を叩いたからね。せっかく2位と3打差でリードしていたのに優勝を逃してしまった。でも昨年は同じく3日目のスパイグラスヒルで67を出し雪辱を晴らした。私の中では、スパイグラスヒルをどう攻略するかが優勝への鍵なんだよ」