2012年 ウェルズファーゴ選手権

R.ファウラー、ライバルが導いた初勝利!?

2012/05/07 12:09
マキロイ、ポインツをプレーオフで退けツアー初勝利を手にしたリッキー・ファウラー(Streeter Lecka/Getty Images)

米国男子ツアー第19戦「ウェルズファーゴ選手権」で、23歳のリッキー・ファウラーが、世界ランク2位のロリー・マキロイ(北アイルランド)、D.A.ポインツとの三つ巴のプレーオフを制し、ツアー初勝利を挙げた。「今は満足感というかホッとしている。とても嬉しい。優勝には興奮しています」と溢れる喜びを表現した。

「(プレーオフ1ホール目の18番で)チャンスでありながら大きな賭けだということも分かっていた。でも“安全に”攻めたくなかった。右からの風だったので、右を狙ったのだが、完璧だった」と放ったセカンドショットはピン横1.2mにぴたりと止まると、これを沈めて勝負を決めた。ファウラーは昨年10月に行われたワンアジアツアー「韓国オープン」でプロ初優勝。2位のマキロイに6打差をつけ、注目された同年代の決戦はこの時もファウラーに軍配が上がった。

ファウラーが勝利を決めた後、マキロイと固い握手と言葉を交わした。「僕たちはいいライバルで在り、仲間だ。僕は彼を尊敬しているし、彼も僕のことを同様に感じてくれていると思っている。こうして常にトップで優勝争いをすることをいつも願っているんだ」。この日18番グリーンでは、ベン・クレインアーロン・バデリー(オーストラリア)らがファウラーを祝福しようと待ちうけた。それを見たファウラーは「バッバがいないのにはガッカリだけど(笑)」とジョークを交え、「ベンもバディも素晴らしい仲間。僕は多くの仲間や友人、ライバル達に支えられ幸せです」と、良き友、良きライバルの背中を追い、ファウラーは初勝利を手に入れた。

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