ベ・サンムンが3位タイ「自信はあります」
米国男子ツアーの今季第4戦「ファーマーズ・インシュランスオープン」2日目。カリフォルニア州トーレパインズGCで行われる歴史あるトーナメントで、韓国のベ・サンムンが通算12アンダーの3位タイで決勝ラウンドに進んだ。
初日にノースコースで「65」をマークして8位タイと好発進を決めたサンムンはこの日、今度は難易度の高いサウスコースを制した。出だしの1番でティショットが右サイドのバンカーにつかまり、パーオンを逃すが、7メートルのパットを沈めてパーをセーブ。すると4番で奥から3メートルを決めたのをきっかけに、3連続バーディを奪って加速した。
さらに8番からは2連続バーディ。後半に2つのボギーをたたいたものの、最終18番で4メートルを沈めてバーディフィニッシュを飾ると、力強くガッツポーズ。「67」で3日目の最終組に入った。
昨シーズン、日本ツアーで最後の2試合を欠場しながらも賞金王を獲得。QTを11位で通過し、ゴルフを始めた少年時代からの夢だった米ツアー参戦を決めた。デビューからこれで3試合連続の決勝ラウンド進出。見る見るうちに日本語も堪能になった25歳は、ラウンド後のインタビューでは勉強を再開させた英会話で対応。「サウスコースはタフで、もちろん簡単ではなかった。でも僕はルーキー。今はどんなときでも楽しんでいます。周りにはいつもいい選手ばかりで、競うのが楽しい」と目を輝かせながら話し、「今はすべてが良い感じ。自信はあります。サウスコースは難しいし、距離もあるけれど、明日、そして日曜日とアグレッシブにいきたい」と力を込めた。
昨年、日本ツアー賞金ランク3位だった石川遼は初日のラウンド終了後、サンムンと談笑。そしてこの日、「(サンムンに)昨日『サウスを回って3アンダーってすごいね』って言われたんですけど…終わってみたらこんな感じですよ」と苦笑いで話した。
それでも「予選終わって3位にいる選手が日本にいたなんて、幸せですよね。それだけレベルの高い人が日本のツアーでやっていてくれた。アジアをはじめとした海外のいろんな選手が、(日本ツアーを)ステップにしてアメリカに行くという流れでも、日本ツアーのレベルを上げるためには海外の選手の力も必要だと思う」と、自らの“壁”になってくれたことに感謝していた。(カリフォルニア州サンディエゴ/桂川洋一)