D.ジョンソン 「3度目の正直」なるか

イングランドのロイヤルセントジョージズGCで行われている今季の海外メジャー第3戦「全英オープン」3日目。2アンダーの7位タイから出たダスティン・ジョンソンが2日連続で「68」をマークし、通算4アンダーとして首位のダレン・クラークに1打差の2位タイで最終日を迎えることになった。

米ツアー屈指の飛ばし屋は荒天に見舞われても、飛距離のアドバンテージを十分に生かした。この日は572ヤードに設定された7番（パー5）ではフォローの風に乗せながら、6番アイアンで楽々2オンバーディ。501ヤードの難関15番の第2打は9番アイアンで打ち、この日6個目のバーディを奪った。4つのボギーもあったが、リッキー・ファウラーと並んでこの日のベストスコアタイ「68」をマーク。イアン・ポールター（イングランド）、池田勇太と回った初日はホールインワンを決めながらも体調不良を訴えていたが「今日は一番良かった。100%じゃないけど、毎日少しずつ良くなっている感じ」。不安も払拭されつつあり、悲願のメジャー優勝へ前進した。

ジョンソンは明日、メジャーで3度目の最終日最終組。過去2度はいずれも昨シーズンで、苦い記憶がある。

単独トップでスタートした「全米オープン」では「82」と大崩れし、8位タイまで落ち込んでフィニッシュ。そして2か月後の「全米プロゴルフ選手権」では、首位タイでホールアウトし、プレーオフを戦う直後に、最終18番で本人がハザード（バンカー）と認識していなかった“荒れ地”でソールしたことが発覚。ペナルティを加えられ、プレーオフを逃した“悲劇”は記憶に新しいところ。「全米オープンは、とにかくもがいていた。メジャーでの最終組は初めてだったから。全米プロは最後の1ホールを除いたら、良いゴルフをしていたんだ」。

「明日は積極的に行けるところは行って、守るべきところは守る」。本場リンクスを、パワーでねじ伏せることができるだろうか。【イングランド・サンドウィッチ／桂川洋一】